宝物
□恋の花。
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まただ・・・・。
いつもベルにバレた感じになると胸の奥が暖かくなる。
この感情は知ってる。だけどいけないんだ。
この感情を露わにしたらダメなんだよ――――
暗殺に恋愛感情はいらない。いらないんだ。
だから・・こんな気持ちなんて芽生えさせた方が負け。
ベ「んで、何か無いわけ??」
でも・・・賭けてみてもいいのかな?
『ベル・・ッ!私・・ッッ・・』
――――貴方の事が好きです。
どうしてもこれ以降の言葉が言えない。
一番重要な言葉なのに・・・。
言えずに終わってしまうの―――?
そんなの・・嫌だ!!!
ベ「何?」
『私、ベルの事が・・好きなの!!!』
もちろんのこと、ベルはポカン・・としていて呆れていた感じだった。
やっぱり・・ダメだったんだ。
『ごめん・・今のは賭けてみただけなの。忘れて』
そう言って作り笑いを出す。
強がりは慣れてる。作り笑いは大の得意分野。
ベ「俺も・・同じ事・・思ってた」