Doragon Master

□First act:始まり
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「えーーーーーーっ」
「ウソォォォォぉーーー!!?」
話を聞いていたクラスメイトは口々にそう言った。
「でも、そんなのただの噂だろ??」
そのうちの1人である男子生徒が言った。
「そうでも無いらしいのよ〜〜?七番目だけ」
話題の提供者である女子生徒が言った。
「昔、その噂を聞いた生徒がいたらしいんだけど、その子達は今も行方不明なんだって…」
「………………………………」
その話を聞いていた殆どのクラスメイトがその場で凍りついた。
(アホらし…)
俺、清永澪は、心の中でそう思っていた。
俺はお化けとか妖怪とか、科学的に解明されていない物は信じていない。宇宙人とかUFOは信じているが…(だって、恒星が宇宙全体に大量にあるならば、絶対一つぐらいは地球に似た星はあるでしょ)

ここは城陵高校1年3組のHR教室だ。話しているのはクラス委員長の春日京。春日は都市伝説やら怪談などに詳しいオカルトマニアだ。
皆が凍りついている重苦しい空気の中、一人の少女が発言した。
「だったらさぁ、確かめに行こうよ、今日の夜♪」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
案の定、発言者である俺の双子の妹、清永凛は皆の反感を買った。
「凛ちゃん、ちょっと待ってよ!!消えちゃったらどうするの!!?」
春日が声を荒げて言った。
「そんなのありえないよ。だって、鍵が掛かってる校長室が開くはず無いよ!!常識で考えて」
「ありえるって。怪物かお化けの仕業なら。ていうか、神隠しって何でもありだよ」
「いないいないいない。ゴジラもモスラもいないって」
おいおい。ゴジラかモスラがいたら、もう地球滅亡してるって。メカゴジラかガンダムがいなきゃ。
春日と妹の凛の口論の始まりの火蓋がきって落とされた。こうなったら、誰にだってオカルトVSアンチ・オカルトの戦いは止められやしない。
何分かしたのち、チャイムがいつの間にか鳴っていたのだろう、高橋信宏先生が入ってきた。
「こらぁ〜、席につかんかぁ〜」
いつも通りののばす癖で物を言いながら怒る。全く怖くもなんとも無い。
しかし、先生の本性を知っているので、普通に席に着く。
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