Real


◆SSSかもしれない… 

彼が好きで、好きだからこそ怖いのだ。彼は本当に私が好きなのか。
彼は面と向かっては言葉をくれない。文章では言葉をくれる。彼は意地悪だ。そうやって淡い期待をくれるのだから。

「ねー、本当に、私のこと好きなの?」

呟いた言葉に返事は返ってこない。もし、私が“さよなら”と彼に言ったなら、どう返ってくるのだろう。怖くて想像することさえ嫌になる。

「もう、知らないんだから。」

俯いて、少し涙声になりながら呟いた言葉に返ってきたのは、ずっと欲していた温もりだった。



言葉では言い表せないから



久しぶりに感じた彼の温もりは、未だに変わらず私を温めてくれた。

2012/07/21(Sat) 14:15

[コメント書込]

[戻る]
[TOPへ]
[カスタマイズ]



©フォレストページ