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□にゃんぱらり。
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「あ…高木くん」




「あ、龍太郎。どうしたの?顔赤い」




「し、尻尾触らせて?」




「うん、どうぞ。ほら」




ちょっとだけジーンズを下げるとぴょこんと飛び出た尻尾。
龍太郎はそいつを優しく掌で包んだ。






「わあ…」




「ふふ、龍太郎は猫好きなのか?」




「え?あ……うん」





赤くなりながら尻尾を撫でる龍太郎は可愛い。
弟のような龍太郎は元々可愛いんだけどね。







「ははっくすぐったぃ」





「あ…高木くん…」




「んう?」




「俺ね…高木君のことずっと前からす「龍太郎、それ以上はだめ」





光君は龍太郎を諭すように言う。
龍太郎は少し眉を下げて頷いた。





「………?」





「ん、高木は気にしなくてもいいの。それより治んねえなあ、猫」





光君が言うようにこの忌々しい猫は治らない。
猫耳アイドルだなんて男として恥ずかしい。






「もうなんでこんなんになっちゃったんだよーっ」




「分かんねえのかバカ木」




後ろからでてきたのは有岡くん。
にやにやしているのはなんでだろう。







「それはにゃんぱらりの呪いだ」




「にゃんぱらりの呪い?」



(くだらなくてスイマセンByソラ)
にゃんぱらりの呪いだなんて聞いたことない。






「お前昨日『有岡くんって可愛いよねえ、ちっちゃくて』っていったろ。だからにゃんぱらりの呪いをかけてやったんだっ!!」




「おいまて。なんで高木はともかく俺も猫になってんだ?」




「だって、昨日呪いかけてるとき隣りに光君もいいから間違って…」




光君の顔が鬼のように変わってゆく。
有岡君が笑いながら逃げ出した。





「大ちゃんまてーっっ」




「いやああっ!」






なんだか今日は騒がしい。
こんな楽屋が心地良いって思っちゃう俺ってどうなのかな。


ちなみに有岡君にはにゃんぱらりの呪いを解いてもらいました。
猫耳も尻尾も消え、やっと仕事できますっ






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