イベント*企画

□何だかんだ言って、好きなんです。
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『おめでとーっ!!』




皆から祝福された薮は照れたように笑ってありがとうと言った。
はにかんだその笑みは本当に嬉しそうで瞳が潤んでいたのを高木から指摘されると子供みたいにうるせぇと笑った。






「うん、可愛かった可愛かった。」




「んー?何言ってんの、光」




誕生日パーティを終えて俺がしみじみと言うとまだケーキを食べている薮が不思議そうに俺を見た。





「やーぶ。泣いちゃった顔可愛かったよぉーって言ったのー」




「な、泣いてねぇしっ」




ハタチ、になったくせにそうゆうとこまだ子供みたい。
ムキになってるとこが可愛いんだってなんで分からないんだろう。






「やぶやぶ、ケーキあーんして。」




「ったく、ほれ。」





一口大に切られたケーキを食べさせてもらう。
甘いそれはあんまり得意じゃないけれど薮に食べさせてもらってるから百倍美味しい!!なーんて、やっぱ甘すぎた。






「美味い?」




「んーまぁまぁ」




「人の食ってまぁまぁとかなんなんだよお前ー」





本当は間接キスしたかったなんて言ったら薮、顔真っ赤にしちゃうから言わないでおこう。





「あっそうだ、薮。」




「ん?」





「HAPPY BIRTHDAY〜」





「うわっおっそー!」




「いいじゃん。昨日0時ピッタリにメールしたじゃんかぁっ」




「そんなんじゃ足りないしー」






立っていた俺の腕を引いて膝に乗せた。






「おぉ〜いっ、メンバーみんなまだいるぞー?」



「いいのっ!だって今日俺の誕生日だし。」





ぎゅうっとキツいくらいに抱き締められる。
うぇってなっちゃいそうだ、まじ。
胃袋だしちゃうぞ。






「あーっ、薮くんと光くんイチャイチャしてるーっ」





「いいのっ、誕生日だから」





からかった裕翔に対しても誕生日。
誕生日だからイチャイチャokって法律にはこの日本にあるのかよ。







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