イベント*企画

□はじめの一歩
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卒業とかもうそんなに経ったんだってなんだかまだ実感わかない。

だって俺が高校卒業とかまじ信じられないよ。
それにまだ高校生生活を楽しみたかったってのもある。


卒業したってゆう晴れ晴れしい気持ちとちょっぴりの寂しさと侘しさが頭の中を支配する。







手の中で振動した携帯電話。
ディスプレイには、いつものあの人の名前。




「光くんだ…」




メールを開くとちゃんと卒業したかーとかあとへんてこりんな画像がたくさん。


なんだか零れそうになっていた涙がひっこんだ。光くんは俺が泣きそうなときいつもこうやって笑わせてくれる。

なにやってんだ、泣くなよ笑いなよって遠回しにいつも元気づけてくれる。


そんな光くんが俺は大好きで仕方ない。
こんなへんてこりんなメールだって沢山の優しさと愛情が詰まってるのを知ってるから。





「大ちゃんももう高校卒業ですか」



「わっ!ひ、光君!?」




「はいはい光君ですよ」



光君がにぱりと笑う。
この笑い方はしてやったり顔。
要するにニヤニヤ顔。




「俺に会いたくなったでしょ?」




「なっ、」




「だってメールにそーゆーおまじないかけたもん」




俺の卒業証書の筒を今日にくるくるペン回しみたいに回す光君。
ホント器用な人だと思うし、なによりそうゆうとこ可愛い。


だから光君はみんなに好かれるんだよなぁ。
だって優しいし可愛いしなんか…うん。
惹かれるなんかがあるんだろうな。
オーラ的ななにか。





「まぁホントはおめでとってことでファミレスでなんか奢ってやろうと思ったのっ」



「まじっ?やったー」




「ふふ、大ちゃん可愛い」




「どこがだよ」




「ファミレスくらいで本気で喜ぶところ」




「うっせぇ」




「あはっ冗談冗談」





ちゅっと頬にキスされる。
そこだけがぼあって熱くなる。




「可愛い大ちゃん」




「光君のが可愛いし…」



「こらこら先輩をからかうでないよ」




「いやまじだって」




ファミレスにつくころにはもう夕方になっていて。
すごい寒いんだけど光くんと手を繋ぐそこだけすごく温かくて。
すっごいすっごい好きだなぁって改めて思う。






「光くん」




「んー?」




「あの…これからもよろしくね?」




「あたりまえっしょ」





ギュッて強く握り締められる右手。
すんって嗅ぐとほんわり光くんの香水の香り。












はじめの一歩は





君と一緒に一歩を踏み出した。
















end。

光×大は基本ほのぼのな甘甘なんで楽しいですっらぶらぶな笑
 

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