イベント*企画

□最高のプレゼントは
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2010年4月1日、また俺は一つ大人になった。





「おめでとうっ」




「ありがとう」





みんなからのお祝いの言葉がすごく嬉しいのと同時にちょっぴり恥ずかしかった。





「疲れた?」




俺のためにみんなパーティーを開いてくれた。
だけれど少し疲れた俺はソファに座っていた。




「少しね、でも楽しいよ」



「よかった、圭人俺は向こう戻ってるけど来るか?」




「うん、少ししたらいくよ」




心配したのか声をかけてくれた光君はまたみんながいる庭に戻っていった。







みんなでワイワイが嫌いなわけじゃない。
けれど得意なわけでもない。

俺のために、なんだろうけど昼間から騒ぎながら今に至る夜までテンション上げてくのはさすがに疲れてしまった。







ここからはガラス越しに庭が見える。
みんなが騒いでる。
あー…あとで近所のみなさんに謝りに行かなきゃね。

今、だって23時だから近所の人は結構寝てるでしょ。






「圭人ーっ」




「おわっ、裕翔?」





「見て見て、ケーキタワー!」





裕翔が持ってるのはケーキにポッキーを針山のように刺してるもの。

にっこり笑ってる姿はかなり可愛い。






「それ食べれるの?」




「食べれるよ〜、だって薮くん食べてるもん。」




庭を見ると針山を必死に食べてる薮くん。
キツそう…。






「裕翔…愛されてるね」



「んぅ?」






元々食が細い薮くんにとって針山ケーキはそうとうキツいだろう。









「あれー?光君いなくない?」




「あ…そういえば」




「あーっ、伊野ちゃんもいないね」







伊野ちゃんと光君…。
親友である2人はかなり仲が良い。

それは友情であることは分かってるはずなのにズクンと痛む胸は自分よりも素直だった。









「仲良いよね、僕たちも負けてないけどねっ!」



「そうだね。」





裕翔と俺も負けないくらい仲良し。

まだ入ってきたばからの俺に優しく色々教えてくれたり笑わせてくれたのが裕翔だった。


だから今でも仲良し。









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