過去文倉庫
□cocoa
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「誕生日、おめでとう」
「ありがとう…!」
今日、僕はたくさんのおめでとうをもらった。
でもやっぱり大ちゃんからもらったおめでとうが1番嬉しい。
「知念ももう16歳かぁ〜」
「うんっ、すぐに大ちゃん抜かしてやるからっ」
「なにを〜〜!!」
「ちょっとぉー頭ぐしゃぐしゃしないでよー!」
こうやって2人で笑いあって冗談言い合って。
こんな風に一緒にいられるこの時間が幸せっていうのかな。
「よぉっし!今日は知念の誕生日だからなんでも買ってやる!」
「ホント?」
「んー……あんま高いのじゃなければな?」
「うそつきぃー」
「うるせっ、金欠なんですー」
文句を言いつつホントは嬉しくて。
大ちゃんのあんまり大きくない右手にそれよりも小さな僕の左手を絡めた。
「なに買ってもらおっかなぁ〜」
「へへっ、安ければなんでも買ってやるぞ〜っ」
*