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□世界で1番愛しています
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12月2日。
今日は1年のうちで1番大切な日。
世界で1番大切な、大事な人の誕生日。







「光、誕生日おめでとう」




「ありがとうっ」





19歳に成り立ての光。
ちょっとだけ大人になった笑顔はすごく輝いていた。まだあどけないけれど。






「ありがとう」





みんなからプレゼントやおめでとうを言われてちょっぴり光は照れくさそうに頭に右手をかざした。





「いっぱいもらいすぎちゃった…」




細い腕いっぱいに抱えたプレゼント。
バックに入んない、って笑う光。





「光、愛されてるね〜」



「やだぁー薮おじさんみたーい」




「それはひどいだろー」





何気ない会話で、何気ない雰囲気なのにいつもよりちょっぴり新鮮な気がした。
やっぱり光が1歳大人になったからなのか、
まだまだ行動とかはガキだけど。





「やーぶっ!ジュースおごって!」



「やだよ〜、なんでおごらなきゃいけないの」




「だって今日は俺の誕生日だもんっ、今日は薮は俺の言うこと聞かなきゃいけないんだもん!」




「なんだよそれー」





「はーやーくっ!俺、ポカリ!」






理不尽なことを言う光。まるで王様にでもなったような口振りで。

まぁそんなこと言っても言うこと聞いちゃうのが俺なのだけれど。







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