文倉庫1
□甘美酔い。
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えろ解禁記念(笑)
伊有前提有伊←所謂下剋上です。
身に纏うものなんていらないだろうと笑う目の前の恋人はまるで別人みたいで息を飲んだ。
「なあ、俺も男なんだ。知っていただろ?」
体は馬鹿みたいに震える。
可愛いね、なんて君のこえ。
いつも俺が抱く恋人はにやりと悪戯に笑う。
「な、やめよ?いつも通りにしようよ」
「伊野ちゃんが悪いんだよ、俺を誘うから。ごめんね俺止まる気ないし止まんない」
びりりとシャツが破れる音と擦れる服の音が甘美にクーラーの微量な風と共に体に染み込む。
大ちゃんと呼ぶと名前で呼んでと首にかぶりつかれ、情けない声が出た。
「だ…いき」
「合格、可愛いよ。伊野ちゃん下であんあん泣いてたほうが様になるかもね」
指で露になった胸をすっとなぞられる。
じんわり刺激が皮膚の下の心臓に快感となって襲う。
くりくり、弄られる敏感な突起物は赤くぷくりと腫れている。
「ん、ふ…っ」
「ね、気持ちいいでしょう。いつも伊野ちゃんが俺にやってくれていることだよ、じんじんするよね」
「ん、やだ…っ」
「逃げるの?伊野ちゃんの気持ちなんてそんなもんなんだね、情けない」
「ち、違う…。なんか、変で壊れちゃいそうで…」
くりくり弄っていた細い指は臍を通り、下で嫌なくらいに反応している自身をきゅっと握る。
「ひ、あ…っ」
「ぶっとんじゃえ。馬鹿みたいに喘いじゃえ、昨日の俺みたいに。」
先端を弄る舌、とろとろ濡れた竿を扱きあげる妖麗な白い指。
ちゅぷちゅぷ嫌なくらい響く水音は甘美な空間に似合いすぎて顔は火照るばかり。
それに自分の喘ぎ声が混ざるのだから涙だって出るのは仕方ない。
「あ、あ…あぁっ」
「ちゅうしようか、ねえ」
「ん、んんっ」
絡まる舌が苦い理由なんて聞かない方がいい。
目の前に好きな人の顔、下では意識を飛ばしてしまいそうなほど快感。
「んん!ん、んー!!」
敏感な気管に嫌な水音をたてて入った指がくるくる輪を書くように掻き回す。
気持ち悪い、悪いんだ。悪いはず、
「んあ、あ…ふ」
口から落ちる自分の声は馬鹿みたいに甘くて恥ずかしくて口を押さえた。気持ちいい?
馬鹿じゃないの?
自分に言い聞かせたくても落ちてゆく言葉は喘ぎ声でかき消される。
「中、熱い。指が溶けてしまいそう。」
「あっ、あぁ…んん」
「ね、そろそろいいよね」
腰を掴まれぐちゅりと一際大きな水音、中に伝わる尋常じゃない違和感と痛みと、死にそうなくらい大きな快感。
頭のてっぺんから足の先まで駆け抜ける電撃、それが快感だなんて泣きたくなる。
「いや…やああっ、あ」
「は…っ、気持ちい…んっ」
「あっ、あ…ああ、こわれる…よ、」
「さっき言ったでしょ?ぶっとんじゃえ、ぶっこわれちゃえ」
無邪気な笑顔は可愛くて君のもののはずなのに腰にくる甘美な痛み、快感によって零れてくる涙で笑顔が霞む。
「ひぃっ、ああ…あ!」
「はは、可愛い…っ」
「あっ、ああ…ん」
「イっちゃえ、」
がつんと音が鳴るくらいに腰に強い衝撃。
ジュクジュク奥の奥で熱をもっていた塊を突かれ、爆発する。
腰がしなる。
熱を勢いよく排出すると体内でもまた熱が爆発する。
それは紛れもなく恋人のものだった。
「はぁ…ひ、ん」
「ぶっとんじゃったね、可愛い俺の伊野ちゃん。」
「はぁ…は」
「いいね、その情けない顔。腰にクる」
甘美酔い。
甘美酔いなんて、
綺麗なもんじゃねえっつうの。
end
ボカロ「え?あぁ、そう」の曲パロ。
えーろー(`□´)