My Everything

□第二話
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薮と別れた朝から3日。薮から連絡があった。

また会いたい。
それだけの質素な文章。薮の部屋に行くと薮はシャワーからでてきたところだった。






「久しぶり」




「ん、そうだな」





シャワーを浴びているところからしてヤる、らしい。
俺もそれには賛成なのだが何かモヤモヤする。






「光もシャワー入ってきて」




「……うん」






シャワールームに入ると適当に身体を流した。
薮と同じシャンプーの香りがする自分の髪に少し照れくささを感じた。






何だか薮に逢った三日前からずっと俺はおかしい。
こんなにもセフレに会いたいなんておもったことはなかった。

なのに恥ずかしくて連絡すらできなかった。





大貴を誘うのはいつも俺からだったはずなのに。











―――もしかして…














最悪のシナリオが頭に浮かんだ。
それはないと思うけど。










たぶん俺は女役のが合っているんだ。
だからまたヤりたいなんて思うんだ。


自分が女役になれるセフレをもう一人でも作ろうか、
そう思った。


















「光、早かったね」





「そう?まぁ俺湯船入らねぇしな。」





「風邪ひくぞ?」







ギュッと抱き締められる。
温かい体温が俺を包み込む。
今から愛のない行為をするなんてとても思えない雰囲気だ。











「いいよな?」





「ん…」





「だよな。」










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