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□我が儘ですか?
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「ん……」





起きるとやはり頭痛がした。
やっぱり暖房止めるべきだった。






「はぁ……ケホ、ケホ」




喉がひどく渇いている。キッチンに向い冷蔵庫を開けミネラルウォーターを取り出した。






「んくっ、」





コップに移すのも面倒臭くなって1Lのペットボトルのままグィッと飲んだ。






「ぷはぁっ」





飲めなかった水がポタポタ垂れていく。







暖房をとめるとひやっと寒さが戻ってきた。







『あっ、光ー?』




「あ……ぅん、」





『んーどうした?また寂しくなっちゃった?』






寂しいとき伊野ちゃんに頼るのはいつものこと。
三日に一回のサイクルで電話してるし。







『薮に会いに行っちゃえば〜?』




「んなことできるわけないだろ、ばぁーかっ」




『うわぁ〜かわいくねぇ。光って俺の前でだけは可愛くねーよなっ』






憎まれ口たたいてるくせに俺の我が儘に付き合ってくれる伊野ちゃんが好きだ。







「寂しい……ねぇ、会いたい、」




『お前…デレが極端すぎんだろ;』




「あー…伊野ちゃんでもいいから会いたーい」




『はぁ…はいはい』







さすが伊野ちゃん。
昔からの付き合いが長いだけあるよ。







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