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□これは愛する故の痛みか。
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本日全ての公演を終えると、さすがの体力有り余る若い俺らだってヘトヘトだ。
まあ自分で若いっていうのも変な話だけど。





「大ちゃん、今日も疲れたねえ」




人より多めの汗をタオルで拭いながら、山田が衣装から着替えて帰って来た。





「おう、おつかれ。」




「大ちゃん、明日暇?明日一日だけオフだし、買い物でも行かない?」





久々のオフ、山田と過ごす分には楽しめそうだ。俺らは結構気が合うし、オフはまあまあ一緒にいることが多かった。

まあ、山田が裕翔と付き合う前の話だけど。






「おっ、いいね。行く?」




「よかったー。大ちゃんセンス良いから服選んでほしかったんだよー。」




にっこり微笑む山田。
そして先程の裕翔を見たのを思い出して、少し不憫に思えた。






「ね、お前さ裕翔のどこが好きなわけよ」




「へ?」




「なんかさ今日裕翔見てて理解を苦しんだっつうかさ。」





シャワーを浴びる準備をしながら山田に言うと、山田は何が面白いのか笑った。





「あははっ、大ちゃん変わってるよー」




「変わってる?」




「裕翔のどこがいいって全部に決まってるじゃない。」





変な大ちゃんとクスクス笑ってる山田。
だが俺は山田が可哀想でならなくて、仕方なかった。

仲が良すぎて家族レベルの付き合いの山田に不幸せにはなってほしくないのだ。







「俺ね、仕事が本気で辛かった時裕翔に助けられたの」




「裕翔に?」




「裕翔がね、がんばってって笑ってくれたんだ」






確かに周りにそう言ったりするのは裕翔らしい。だけど山田に対しては人が変わったように冷たい。
優しいとこに惚れたなら尚更冷たい一面を見て愛想をつかなかったのだろうか。






「冷たいこととか言われてさ、愛想ついたりしなかったわけ?」




「なんで?冷たくなんかないよ裕翔。確かにあんまべったりはしてくれないけどなんだかんだ言っても俺なんかと付き合ってくれてるじゃない。」





俺はまた驚いて、言葉を失ってると後ろからこの話の主役である裕翔の声がとんだ。








「山ちゃん、早くしないと先帰るよ。」




「はーいっ今直ぐいくよー」





荷物をとりに走って楽屋に行く山田はなんか…奴隷に見えた。







「裕翔もなんだかんだ言って山田と一緒に帰るんだな。」




「まあね、だって一緒に帰りながら山ちゃんのこと冷たくあしらうとさ良い顔するの、山ちゃん」




これまでに見た事ない程の笑顔を見せた裕翔。
可愛い…っちゃ可愛いが言葉には似合わない。





「裕翔っ、帰ろうぜー」



「じゃあね、大ちゃん」









これは愛する故の痛みか。









まあ、或る意味お似合いカップルというべきか。















end。


ツンツンな裕翔、デレデレな山田…………書けませんでした…;
リクに沿えずすいません。
ただのS裕翔と良い人の山田になってしまいました…。


いやあ……修行が足りなくてすいません。
いまから修行してきます←





そら
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