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□にゃんぱらり。
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「あーだりぃ…」




昨日流石に飲み過ぎたらしく頭が痛い。
久しぶりに薮君と飲みに行けたから嬉しくて後先考えずに飲んでしまった。
只今正午を一時間ほど過ぎた土曜日。
仕事まであと二時間。
家から仕事先まで三十分。



そろそろ、身支度したければ。
まず顔を洗うため洗面台に向かった。










「……………」





ん、まだ酒が残っているらしい。
俺の頭に髪と同じ色の猫耳が見える。
ははは、酒っつうのは怖いものだ。





「…………」





ん……?
尻がむずむずする…。
なんだこの感覚…







「……」





うん。まず顔洗おうか。ははは、こんなのは酒がもたらす幻覚かなんかだ。
顔洗えば目も覚めるさ、大丈夫さ雄也。







「……………」




顔から水が滴る。
その上にぴょこぴょこ動く猫耳。





「はは…、ははは」





いやこれはおかしい。
いやいやまて雄也。
俺から猫耳なんてものが生えるはずないだろ現実を考えろ、ここは二次元なんてファンタジーな世界じゃないぞ。

あっそうだ。
鏡がおかしいんだ。
鏡になんか細工してあんだよ、きっと。うん







スウェトを脱いでジーンズに履き替える、お気に入りのジーンズ。
そこで違和感を感じた。なにかが引っ掛かっていてジーンズが上がらない。





「……………」





後ろを恐る恐る覗くとぴくんぴくん揺れる尻尾。長さは1mあるかないか。










「ぎゃあぁああああ!!!!!!!!!」







俺が放った悲鳴は土曜のよく晴れた正午の空に響き渡った。
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