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□にゃんぱらり。
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「光ー……裕翔ぜんっぜん起きないよ…?」




「大丈夫だ圭人。裕翔は強い子だからすぐ起きる」




「なにそれ」





圭人が困ったように笑ってる。
その横で裕翔がぐうすか寝ている。







「高木、言っとくけどお前はねらわれ…って薮お前なにしてるんだ」




「何ってよく尻尾は性感体って言うだろ?だから光の尻尾を扱い……ぎゃあああっ!」





光君が薮君の脛を思いきり蹴っ飛ばした。
ありゃ痛そう……





「うぎゃああ!なきどころぉ!」




「うっさい。」





光君の蹴りに感激していると後ろから誰かに抱き着かれた。





「仲良いよな、薮光。」




「やぶひか?」




「目の前でイチャついてるカップルのことだよ」




確かに光君は特に薮君には冷たく当たるけど、2人は仲良くて。
たまに羨ましいなあなんて思う。






「お前さ、薮のこと好きでしょう?」




「へ!?な、」




「だってお前昨日飲みに誘ってもらったとき嬉しそうだったじゃん」




「それはぁ…」





否定できなかった。
Jr.のころから雲の上にいた薮君に憧れてた。
歌上手くてダンス上手くておまけに格好いい。
憧れないはずなかった。





「あーあ、妬けちゃうなあ。」




「焼けちゃう?なにが?」




「おばかさん。なあ羨ましいと思うだろ?それに憧れの薮ちゃん取られちゃって寂しくなぁい?」




「寂しい…のかな…」




「寂しいんだよ、高木は。だから俺が寂しさ埋めてあげる、ね、怖くないから」




「い、のーくん…?」




「ストーーッップ!!!!甘い雰囲気ストップ!」





近付いた顔と顔の間から光君がにょきっとでてきた。





「伊野ちゃん…高木を口説くな」




「だって、ゆうやん可愛いんだもーん」




「ゆうやんって言うな。伊野ちゃんきもいぞ」




「やーん、ひかるんこわーい」





口説く?
俺、伊野尾君に口説かれてたのか?







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