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□幸福日常論
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※魂ネタバレ有
薮光、伊有



伊有

「俺と中国に行っちゃいな……うん」


「なんだよ、急に」


「いやぁ…寒いなぁ、と」


「ひどぉい」



ケラケラ笑う君の考えていることが時たま分からなくなる。
少し寒くて可愛らしい伊野ちゃんのギャグを呟くと伊野ちゃんの考えていることが分かるかと思ったけれど只こいつ馬鹿だなぁと認識しただけ。
本当は頭良いくせにこう掴みにくいキャラクターを身に纏っている伊野ちゃんはどこか抜けているように感じる。

何か考えてそうで全く何も考えていない伊野ちゃん。
この間何を考えていたか聞いたら、会場の電球を数えてたなんてとんちんかんな答えが帰ってきた。


「大ちゃんだって、焦ったをあさったって言い間違いしてただろー」


「な、言うなよっ」


「まあ、うん。可愛かったけどね。」




きゅっと手を握られる。俺のより少しだけ大きな手。
細長い指で俺の手を優しく包む。
あったかい。
気持ちいい。



「大丈夫、山田に身長抜かれても大ちゃんのこと好きだから」


「…なんで今その話持ってくんだよ」


「まあまあ。ちっちゃくて可愛い大ちゃんだいすきだよ、ちっちゃくて」

「おいっ!ちっちゃくて二回目だってば!」



俺と6センチしか変わらないのにそれが凄く大きく感じる。
6センチなんてちょちょいっくらいなのに。
3年間で3ミリしか伸びていない自分が情けない。



「大ちゃん、ほら帰ろう?オレンジジュース奢ってやるからさ」


「なっ…オレンジジュースって…俺は子供じゃなーい!」






適当王子とちっちゃい少年の幸福日常論



からかわれて、
からかわれて。

だけど繋がってる。
友情と愛情の狭間のような幸福日常論。













薮光





やぶひか、だってさ。
ひかやぶっていううちわは無いんだなぁ、うん。
ただ薮と俺が好きなのか、もしくは薮光…そ、そうゆう関係方面で好きなのか。
少し恥ずかしいやぶひかうちわ。
薮は嬉しいなと笑っていたけど俺はやっぱり恥ずかしい。


「そんな恥ずかしい?」

「まぁ…結構」


「ふぅん、そうなんだ」


俺はもう慣れたと笑う山田。
やまゆと、やまちねうちわは昔から根強く受け継がれている。



「いいじゃない、自分のファンなんだから」


「んー…まぁそうだよな」



こねこね転がしていたガムの包み紙は綺麗に丸くなってる。
少々ガムがはみ出されてる。


「ね、他にもたかありとかちねゆととか多いじゃん」


「確かに」


「まぁ、本人がどうゆう意味で作ったかによってリアクション変わっちゃうよね」



くすくす笑った山田はシャワーを浴びに行ってしまった。
やぶひか…。
やぶひかねぇ…。
なんでひかやぶねぇんだよ。


「光、なんか顔ひっでぇ」


「…なに薮死にたいわけ?」


「いやいや冗談だけど、疲れてるよね」


ほっぺを両方から抓られた。
昔からちっとも変わらない屈託のない笑みを浮かべて。



「ん…疲れた…」


「マッサージでもしてやろうか?」


「いい、薮変なことしそうだから」


「うはー俺信用無いわー」


「だってコンサート後の薮テンション高くてセクハラしまくるだろう?」


みんなに。

というか、俺にはあまりしない。
標的になりやすいのは大ちゃんとか裕翔なんかだ。
大ちゃんは
「えー薮君やめてよー」
なんて言うくせに笑顔で怒らないから。


裕翔は
「え、薮君お尻触りたいの?くすぐったいなぁ」

セクハラだってたぶん気付いていないから。

俺にはしないのに。




「セクハラじゃないしスキンシップだっての」


「ふぅん…やぶひかなのにみんなにやるんだ?」

「は、へ…?やぶひか?」

「…別に何でもねぇよ」


薮の手を掴んで自分の胸元にTシャツの隙間から滑りこませた。



「ひかる!?」


「ふ、ん…俺だけにしろよ。だってやぶひかなんだからな」









最年長とお笑いさんの幸福日常論



それは
1%の嫉妬と9%のセクハラと90%の愛情。














end

さまりぃ、ヤバいです!
BEST目茶苦茶近かったです(><)
ひかるんにファンサしていただいてズッキュンズキュンキュン。
やべぇ、私うざい。
要は可愛かったって話です。
裕翔サプライズバースデーで泣いていました…!
泣き顔を変態的目線で見ていた私はもはや犯罪者です←


跳びメンは抱かれたいとかよく書く人がいますが抱きたいよね…??

すいません…テンションがコンサートから戻っていなくて。
とりあえずコンサートネタ使ってみました!

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