合作るぅむ
□HEAVEN
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『おじゃましまーす』
『俺の部屋、行ってて?』
『うん!』
山ちゃん家久しぶりだなー、なんて思いながらドアを開けた
部屋に入った瞬間ふわっと香る山ちゃんの匂い
ベッドに座ってぴょんぴょん飛び跳ねていると、ガチャとドアが開いて
飲み物を二人分持った山ちゃんが入って来た
じーっと見ていたら視線に気付いたみたいで
にこっと笑ってジュースを渡された
『裕翔、オレンジジュース飲めるよね?』
『大好きー』
『そ?良かった』
ご機嫌で受け取り、一口飲んだ
山ちゃんも俺の隣に座ってジュースを飲んでいる
肩が触れるか触れないかの近さが、僕の鼓動を早くする
『裕翔』
『んぇ!?』
『どした?』
『ぁ、いや!別に…うん』
『本当?何か異様に顔赤いですけど〜?』
『へ!?あ、熱いからだよ!多分!!』
全てを見透かしたかのような表情で顔を覗きこんでくる
山ちゃんの行動に、僕の頬は一層赤く染まった
恥ずかしさから目を反らしていると、突然名前を呼ばれ
振り向いた瞬間に、唇が重なった
ぎこちない僕とは対称的に
山ちゃんのキスは、どんどん深くなっていく
『ん、ぁ//や、まちゃ…っ』
『…涼介って呼びなよ』
『…っ、りょ…すけ、っん//』
息が苦しくなり、涙が滲んだ
そんな僕に気付いたのか、山ちゃんの唇がゆっくり離れた
くたっと山ちゃんに寄りかかると、優しく背中をさすってくれる
『大丈夫?』
『…んっ//』
『裕翔、本当慣れないね』
『…だって、さ…っ』
くすくす笑ってる山ちゃんがかっこよくて
直視出来ずに下を向いた
『裕翔、約束通り。いっぱい愛してあげるから』
コクン、と頷くと同時にベッドに静かに押し倒され
重ねるだけのキスが何度も降ってきた
『裕翔大丈夫?』
『…涼介だけは、怖くないもん…っ』
山ちゃんがいつもみたいに優しく笑った
それを見て僕も安心する
『愛してる』
僕もだよって
言わなくても、伝わるよね?
でも、一応
『大好き!!』
END