文倉庫1

□風邪。
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15歳以上3錠と裏に記された風邪薬を記された通りに3錠取り出した。
それを水を注いだコップと共に渡すと薮は鼻を啜りながら大人しく飲み干した。
薬嫌いの薮はいつも薬を飲む際に5分は駄々を捏ねるのだが、大人しく飲み干したあたり今日は本当に辛いのだろう。


「熱は?」


「三十七度五分」


微熱らしいが辛そうに咳をする。
こんな寒いのにサッカー観戦になぞ行くのが悪いのだ、しかも俺を置いて。


「うー…だりぃ」


「ざまぁみろ、馬鹿薮」


日曜にデートしようといったのはこいつだ。
それがデートどころかこいつの看病になるとは思ってもいなかった。

頬は幼子のように赤く染まり、吐息が熱い。
汗ばんだ額に前髪がくっついている、それをよけて熱冷ましシートを貼るとよほど冷たかったのかふぎゃあと情けない悲鳴をあげた。
しかし気持ちいいらしく目を瞑り寝息をたてはじめた。


昔、俺はよく風邪を引いていた。
その度に薮はうちに見舞いに来ては色々世話をやいた。
まだその頃は親友だったわけだけれど、いつもふざけあう薮が優しく看病してくれてなんだか格好よく思えて恥ずかしかった。
親友、というよりかそのときだけは兄のようにも思えたのだ。
恋人となった今でもたまに心奪われることがある。薮のくせに。



「んー…」


「大丈夫か?」


「…んー、ひかる」



こいつが風邪になるといつも甘えてくる。
恥ずかしがり屋で普段あまり人に弱味を見せたがらない分、精神的にも身体的にも弱くなったいま素直に甘えてくれる。その甘える対象が自分だということが嬉しい。
抱き着いてきた薮を受け止めるようにベッドに座ると背中に腕をまわした。
図体がでかいわりにたいして重くない身体は意外にも腕にしっくりとくる。
そろそろ体勢がキツくなり、横にずれようとしたときにあまりに分かりやすいものに足が触れた。


「え…あ、薮?」


「…ひかる、頭痛い」


「あー…うん」



スウェット越しでも分かるほどに熱をもち勃ちあがったそれに顔が熱くなる。
仕方ない、体温が上がっているわけなのだからこれは生理現象なのだ。
薮は気付いていないのか分からないが熱いそれが俺の右足の付け根を刺激する。
何も起きていない俺のものも勃ちあがりはじめてしまう。



「や、薮…わざと?」


「…ん、なに…」


「い、いやあ、なんでもない…」



ごり、ごりと右足の付け根を刺激する。熱がじんわりじんわり上にあがってくる。
ドクドクと波打つくらいに限界に近付いてきた下半身はもはや無視できそうもない。



「や、薮…っ」


「なに、ひかる」


「ど、いて…限界…」


「…酷いなあ、光。俺の側にいるの嫌なの?」


「ち、ちが…っ」



顔を近付けようと身体をスライドさせた薮、勿論下半身も動かすわけでずりずりと俺のそこを押し潰すように刺激した。



「ひやぁ…っ、あ…ん」


「……ひかる?」



「ん、あ…だめっ」



「ねえ…イっちゃった?」



先程の辛そうな顔が嘘のように薮はにやりと唇を歪ませた。
瞬く間にタイトなジーンズとぐちょぐちょに汚れた下着を剥ぎ取られ、露わになった自身に外気が触れ肩が震えた。



「ぴくぴくしてる、やらしいのな」



「や、言うな…ん」



「真っ赤だしとろとろ汁流しちゃって…見られるのって興奮すんの?」



「ふあぁ、や…言わないで、え」



薮はまたにやりと笑ってから後孔に触れた。
充分に精液で濡れたそこはすでにその先の知ってしまった快楽を求めてぱくぱくと開閉する。



「俺が苦しんでるとき、光はえっちなことばかり考えてたわけ?」



「ん…、ち…違うぅ」



「違わないでしょ、何が欲しいの光のお口は」



指が二、三本一気に挿れられ快感が下半身を支配する。
しかし薮によって開発された身体は貪欲にその先の最大の快楽を求め、苦痛を与える。
薮のくれる気持ちいい、を全部ほしい。
全部受け止めて二人で気持ちよくなりたい、頭のなかが麻痺してくる。ああまるで麻薬のよう。




「薮…の、」



「俺の?」



「薮…ん、のこれほしい、」



ぎゅっと握った薮自身はスウェット越しだったけれどかなり熱い。
合格、と小さく呟いた薮は早々にスウェットから自身を取り出し充分に解れた俺の孔に突き刺した。



「ひやぁあっ、あ…っ」


「熱い、ひかる」



「ふあ、ぁ…ん、やあ」



まるで電撃を受けたような快感。
いつもより熱がある薮のそれは焼け石の如く熱く芯を保ち、凶器と化し出し入れする。



「あぁ、ん…やぶ、だ…だめ、ん」



「ん、俺も…ヤバい、」


「ひぁ、ああ」



ガツンと奥を刺激され、欲を吐き出すとまた薮も中に射精した。
出された精液の熱さに目がチカチカする。



「ひぅ、ん…っ」



「あ…光、俺…」



「え…薮?薮!?」



欲を吐き出し、力尽きた薮はバタリと崩れ落ちた。
熱冷ましシートを剥がし額に手をあてると驚愕するほどに熱い。
慌てて新しいシートを貼り、体温計を脇に挟む。

はあはあと苦しそうに唸る薮。
体温計を見れば三十八度を裕に超えている。



「…馬鹿野郎」



苦しそうに唸る薮の右手を握ると恥ずかしくなってきた。
なんだか昔と反対になったような気がして笑えてきた。












風邪。







次の日元気になった薮と引き換えに、
風邪を引くはめになる俺がいることに



まだ気付いてない。











end
友人とメールしてたら薮光えろかきたくなってかいてみたo(^o^)o
風邪ネタなのは私がいま風邪引いているからさ←

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