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□おれんじばーすでー
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高木birthday小説
※高有









蝋燭21本に火が灯り、ふうーっと高木は吹き消した。
パチパチと鳴り響きおめでとうと皆が言うし、俺もまたおめでとうと小さく呟いた。
照れ臭そうに微笑み頭を掻く高木は満更でもなさそうに皆からプレゼントを受け取ってる。
にやにやが隠しきれてないぞ、バカ木。
俺もポケットから小さな箱を押しやるように渡す。


「ありがとう、有岡君」


安かったから買っただけだと言ってやろうかと息を吸う。しかしそれは口から出ることはなかった。
あんなにも嬉しそうに笑うから。
中身は迷い迷って買ったが俺センスなあまり良いものじゃない、少なくとも高木のがセンスいい。なのに、あまりに温かく笑うからずくんと胸が疼いた。
白い小さな箱を眺めてにこりと微笑む高木。
小さくどういたしましてと言うので精一杯だった。


両手いっぱいのプレゼントをよっこらせと袋に詰め高木は立ち上がった。ちなみに一番でかいのは知念からのバナナ枕らしい。


「有岡君、一緒に帰りたいんだけどいい?」


「あ、ああ。」


ぎこちなくも肯定するとまた温かく笑うんだ。
一緒に帰るだけ。
しかも二駅。時間にして10分。
なんでそんなに嬉しそうなんだ。
なんでそんなに、温かいんだ馬鹿野郎。



「やっぱり…帰るな。」


「えぇ、だ…駄目?」


「家…来て。帰らないで。」



密かに瞬く星たちはあいつが笑うとほら。
きらきら柔らかく輝きを増すんだ。


















おれんじばーすでー









ありがとう、有岡君。

少しだけ大人で子供な笑顔はオレンジ色で。
頷くと少し赤くなった。





















えんど。

高木happybirthday!

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