文倉庫1

□綿雪の降る街で
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「ん、んー」


伸び、をするとポキポキ背骨が鳴った。
このまま大きくなあれと思ってからぷはあと息を吐き出した。


「知念、あのさ…」

「うん」

「あーもう、うんと…だから」


目の前でしどろもどろになる涼介が可愛らしくて笑いが込み上げてくる。怒るから笑わないけれど顔が赤くてまるでタコみたいなんだもの。


「涼介」

「あー…た、んじょび」

「うん、誕生日」

「おめでと、」

「ありがとう」


恥ずかしがり屋の彼の手から渡された小さな箱。可愛らしい水玉のリボンで蝶々結びにされた白い箱は開けるのが勿体ないほどなプレゼント。
ポケットにいれて、涼介を見れば目を泳がせている。


「あー…んと、これからもよろしく、」

「うん、よろしくね」

「はずかし…」

「んーなんか僕も恥ずかしいなあ」



寒いからと握られた左手をぎゅっと握り締めてイルミネーションに飾られた街を歩き出した。













綿雪の降る街で







「涼介、」


「ん?」


「ありがとう」


「………ん、」













end
知念くん誕生日…忘れてた…

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