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小ネタより短いおもいつき話があります(・ω・)
◆…ここ、暑くね? 

薮伊+有
※有視点、薮出ない、ギャグと言いきる、伊野さんシャイ。







「あれ、なんか部屋…」



伊野尾慧の部屋は何度も訪れたことがある。
なんだかんだいつも綺麗で参考書や家具もきちんと並び、ほこり一つないような真面目な部屋。
いまもその伊野尾慧…うん、伊野ちゃんの部屋にいるわけだがどうも、、



「ちょっと、、汚くない?」


「へ?」


物凄く、というまでではないが雑誌がベッドに置いてあったり参考書が机に出しっぱだったりライトのかさにほこりが薄くのってたり。
汚い部類ではないが伊野尾慧の部屋というラインから考えると前代未聞の汚さだ。
言うなれば、、俺の部屋くらいの汚さ。


「…や、薮がさ」


「え、薮くん?」


「…伊野尾はしょうがない奴だなあ、って笑って掃除してくれるから…ッ」



顔を赤くして吃りながら言う伊野ちゃん。
ああ、そうゆうこと。
薮くんにしょうがない奴だって甘やかされたいからわざと汚くしているのか。
顔を赤くして目をそらす伊野ちゃん。
君は恋する乙女ですか、まあ恋するまでは合っているんだけどさ。


「…伊野ちゃん、薮くん超好きだよね」


「ち、ちが…っ」








…ここ、暑くね?






『…こ、のあと薮来るから…ちょっと掃除してなくて』






この暑さは、
断じて地球温暖化の影響じゃない。
















えんど。
有岡さんは苛々してます。
私も書いてて苛々するよ、こんなにらぶらぶされちゃw
でもそんな自重しない薮伊がすきだw

2011/06/11(Sat) 21:28 

◆熱い指は気のせいですか? 

高→←伊



※学生パロ







指に少し力を入れると静かな空を切るように凛とした音がまるで線を描くように響く。また指を、また指を。
ピアノは小さい頃から好きだった、自らの指で音を鳴らして曲を奏でるその行為が何よりも大切になった。

放課後の音楽室、外から聞こえる生徒の笑い声や車のクラクション。それを含めてピアノの音色は曲にする。
作曲者のいない適当な自分だけの曲に包まれていたときふと扉を開ける音がした。


「ピアノ、」


振り向けばクラスメイト。比較的校則が緩めのこの学校でも珍しい明るい茶髪の彼と話したことはなかった。
ピアノ、ともう一度呟いた彼の名前を思い出したのは呟かれたあとだった。


「何か…用か、高木」


人と接するのが苦手な俺に友達などいない、対して彼はクラスの中心でいつも笑っていた。
そんな彼とこうして長い間目を合わしたことはなかっただろう。


「ピアノ、伊野尾が弾いてたの?」


「え、ああ…」


戸惑いながら答えれば高木はにこりと微笑んで鍵盤に触れていた俺の右手を握った。




「へ…た、かき?」


「俺、伊野尾のピアノ好き。だからまた聴かせてくれよな」



最後にきゅっと力をこめて握ってから高木は音楽室から出ていった。
高木に離された右手は力なく鍵盤に触れて小さく音を鳴らした。
窓の向こうの夕やけと同じように自分の顔も赤く染まり恥ずかしくて触れられた右手を左手で隠した。












熱い指は気のせいですか?









またピアノを弾いたら
君は来てくれるかな、





なんて
恥ずかしいこと考えてる
自分に顔を赤らめた
















end

学生パロがすきだー

2011/05/24(Tue) 22:52 

◆ガーネット。 

たか→←あり










『ごめん…俺男だし、高木のことそうゆう対象に見たこととかないし…』



一ヶ月前自分はそうやって高木からの想いを拒んだ。高木は優しくてなんだかんだいい奴で大切な友達だった。
『親友』それは大切でありかけがえのない心の支え、涙も笑顔もすべてを共に過ごす、だから恐かった。
高木と親友でなくなるのが。

触れかけていた高木の手はゆっくりと離れてやがてポケットのなかに消えていった。
少しだけ依然より距離があいて、言葉をあまりかわさなくなったのは互いに意識をしたためだろうか。
離れて初めて高木が遠い苦しみがわかった。

ああ、高木のこと好きなのか。

やっとひとつ答えもうまれた。
答えは愚かなほど遅くなった。たった一ヶ月、されど一ヶ月。


気持ちを伝えようと手を伸ばした。
しかしあまり長くない手は少しばかり離れた高木には届かない。
いくら伸ばしても空を切り、掌に温もりが染み込むこともなかった。


有岡くん


お前の俺を呼ぶ声がききたいんだ。
ねえねえとまた駆け寄ってきてほしいんだ。




遠くで笑う最愛の貴方に届かなかった想いは心の隅で音もなく砕けた。

















その気持ちはガーネットの石のように赤々と輝いた、それが涙で反射しているのだと…高木、お前は気づかなかったフリをしたんだろう。

親友にも恋人にもなれなかった二人はやがて笑顔の意味を忘れる。





ガーネット














ハッピーエンド…うん、頑張って書くよ(`□´)←←

2011/05/20(Fri) 23:54 

◆幸せのカケラ。 

鷹山三樹矢×薮 宏太
※チュー有り注意。








嫌いだった煙草の香りは今も少し苦手だけど嫌いじゃない。目に染みる煙も鼻をつく香りもまた三樹矢の吸っているそれなのだと思えば好くこともできた。派手な金色の髪、ゴツいピアスに意地が悪そうに三日月のようににやりと曲がる唇。何もかもに触れたくて、また自分の何もかもに触れてもらいたかった。

「三樹、矢…っ」

息まで奪われるくらいに唇を貪られ腰の力は抜け、くたりと床に座りこむ。頭を不器用な力でおさえられ最後にまたぺろりと唇を舐められた。

「宏太、お前可愛い」

「…皆に言ってんのかよそんな歯が浮くような台詞」

薮に似ている人がいるんだと紹介してきたのは高木。確か場所は居酒屋。高木の隣りには金色の髪でアクセサリーをじゃらじゃらとつけた俺にそっくりな奴がいた。
そこからだ、歯車が壊れていったのは。

「今はお前にしか言わねえよ、宏太。」

ぐじゃぐじゃな心と薄暗い部屋とキツい煙草と香水の香り。三樹矢と落ちるベッドの上で今日も俺はかりそめの幸せを味わう。










えんど。

アメーバに載せたやつ。

2011/04/24(Sun) 23:34 

◆男前お兄ちゃん 

大←涼
※やまだすが事務所に入った日設定。


「薮君がぷにゅ吉だって言ってたけど本当にぷにゅぷにゅだなっ」

笑われて俯くと頭をわさわさと撫でられた。
頑張って初めてセットした髪もぐしゃぐしゃになった。
流石にむっとしてにこにこ笑う先輩を睨みつけた。

「よろしくな、今日からお前は俺の友達だ」

きょとんと固まる俺を余所に綺麗なアイドルスマイルを披露した先輩は機嫌良さそうに雑誌の取材を受けにいった。
熱くなった頬がとても気にくわない。
だけども自然に笑いが込み上げてきた。




えんど。
あーりいは男前だとおもうんだ←

2011/03/27(Sun) 17:49 

◆善人とエゴイスト 

薮←伊←有
有視点




泣いてる君を助けるにはどうすればいい?
触れればいい?
大丈夫って形だけの優しさを見せればいい?
君は悪くないと、抱き締めて頭を撫でれば泣きやんでくれる?


『ふぐ、う…っぅ…う』


どんなに君を想い君を一番に考えたってそれは単なる俺のエゴで。
心の奥底、どっか小さな扉の向こうで薮君じゃなくて自分に振り向いてくれればって思ってしまっているんだ。


ああ、駄目だ。
まだ俺には君を抱き締める資格はない。
泣く君を一番近くて見つめるだけ、そんな俺を君はどう思うだろうね。


天高く飛んだ鳥は陽の光に反射してただの黒い点にしか見えなかった。





善人とエゴイスト。




優しい言葉が君を救うとは決して限らない。




なら、俺はどうしたらいい















end
……私は被災した人達になにができるんだろうorz

2011/03/16(Wed) 23:55 

◆灯 

薮伊





「なに泣いてんだよ」



顔を上げれば笑顔の薮がいた。
後ろから日光が射し後光のよう。
差し出された右手を握り立ち上がる。



「泣いてないよ」


「泣いてるだろ」


「泣いてないよ」



薮が呆れたように笑ってから俺の頬を撫でた。
濡れた薮の手。
触れた手が温かくて涙が溢れた。
どんどん濡れてく薮の手。



「泣くなよ」


「泣いて、ない」


「…うん、泣いてない。泣いてない」



頬をつたるそれを無視した。
そうして薮の肩に顔を埋めた。
上手に声がでなくて苦しかったから嗚咽を洩らした。



「俺にさ、できることあんまないかもしんないけど…話を聞いてやることはできるから」


「う゛…ぅ…っ」


「抱き締めてやることはできるから、だから泣いていいよ」









―――灯――





「泣いてない…泣いてなんか」



ぽんぽんと撫でられた肩はとても暖かかった。














end
地震あってなかなか更新できませんでした;
今日からできる限り更新していきます。

2011/03/15(Tue) 16:50 

◆優しさと、 

薮←光






『悪い…っ、その気持ちに俺…答えられない』




頭を下げて俺より泣きそうな顔で謝った薮に俺はそっと微笑む。
雪はいつしか雨に変わり俺の涙を一番酷いやり方で流す。


「俺のほうこそ急にごめん、忘れてくれる…と嬉しいな」


薮は何も言わず、雨に打たれた。
俺も何もできず、雨に打たれた。
雨は冷たく、肌は痛い。
薮、お前はこれから恋愛して結婚して、子供つくって幸せな家庭築いていくんだろう。
温かい暖かい、あたたかい幸せを。



「薮…、いこう。風邪引いちゃうよ」


『あ…ああ、』


「そんな悲しい顔すんなって」




失恋したのはお前じゃないだろうに。
俺だよ、俺。
お前じゃなくて俺。


『…そうだな』


「そんなさ、悲しそうな顔して同情してくれてんの?」


『え…光?』




気付けよ、
優しさは
時に命取りになるって。



「お前は俺が泣きながら縋ったら受け入れてくれたか?」


『ひ、光…どうし』

「そうゆう自己満足な優しさはやめてくれない?優しいなら最後まで優しさ見せたらどうなんだよ」




雨は臆病な悪人と罪深き優しい善人を包んだ。














――教えて、








友達って

















なんだっけ?―――











end

2011/02/21(Mon) 23:30 

◆ぜーんふぜんぶ 

高有






急に気持ちをつたえたくなった。
愛してるの温度を、
大好きの大きさを、
体で言葉で
全力で君に伝えたくなったんだ。



「大好き…、大好きなんだっ」


「え?あ、有岡くん…?」


「愛してるんだ、大好き大好き、高木」











ぜーんふぜんぶ


君に伝えたくなったんだ












end
ツンデレあーりぃが高木にデレるのは地球が逆回転するくらい珍しい。

2011/01/24(Mon) 23:01 

◆誰かの願いが叶うころ。 

裕→大涼
宇多田ヒカルの曲パロ



『僕ね…大ちゃんのこと好きなんだ』



はにかんで裕翔はそう言った。
何も知らない、ということは罪なのだとある学者が言っていたように彼もまた罪を犯したのか。しかし彼の無邪気さに、ああそうなの、と微笑むことしかできない。


「ねえ、大ちゃん」


「なに?」


「俺、大ちゃんのこと好きなんだ」


誰かの願いが叶うころ、何処かで願いが叶わなかった誰かが泣いている…そんな歌詞の歌があった。
唇を寄せると向こうから唇を合わせてきた。
俺の願いが叶うころ、



「俺も山田が好きだ」



「本当…?」



「うん、本当」




ごめんね、君は



『ふ、ん…う、 』




泣いている。

友は微弱く震えていた















誰かの願いが叶うころ




あの子が、

泣いてるよ




「好きだ、山田」











end
曲パローん。

2011/01/21(Fri) 08:00 

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