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小ネタより短いおもいつき話があります(・ω・)
◆かたちあるもの 

有→高伊







たまにで、いい。
たまに。
たまに。


一ヶ月に一回とか、
一週間に一回とか。
そんな贅沢言わないから。
ちょっと落ち込んだときとか、
悲しくてたまらなくなったとき。

あいつに愚痴零してやろう。
そのあいつが俺であるだけで、
俺は幸せだから。


たまに、
たまに。
馬鹿だなあって笑ってくれたら。






それだけで
充分だから。








――かたちあるもの






ほんとはね、
ぎゅっと抱き締めてほしいんだよ。
君がに君の恋人にしているように。












end
かたちあるものきょくぱろ。

2010/09/20(Mon) 10:52 

◆皆と一緒なら要らない 

短文。会話多い
有←知。





「ねえ、僕のこと好き?」



「うん。好きだぞ」




「ふうん」




「知念は可愛いからすきだし、山田は良い奴だからすきだし、裕翔は純粋だからすきだし、龍太郎は生意気だからすきだし、圭人は優しいからすきだし」




「へえ、そう」




「高木はなんだかんだ楽しい奴だし、伊野ちゃんも良い奴だし、光君は面白いし、薮君は格好いいし」




「そうなの」




「みんなすきだよ、だから大切なんだみんな」






笑う君に僕も笑うの。
僕もだよなんて笑ってみせるの。

そうするとね知念は可愛いなあって頭を撫でてくれるの。
嬉しい。
だけど、

だけどね







皆と一緒なら要らない





君の優しさ
ぽいって捨ててしまえたら
なんて


僕は弱虫
できっこないのにね








end
うちの知念さんは常に病んでる

2010/09/17(Fri) 23:17 

◆卑怯者 

薮→←光





『よく眠れる葛湯なんだ』



薮はいつもそう言って葛湯を渡す。
俺はそれを飲む。
そうすると深い眠りにつく。
繰り返し。
しかし葛湯に入った薬に体は慣れ効果を発揮しなくなってきた。



「はぁ…っ、光…」



暗闇、体を触れる手と薮の荒い息。
胸をくりくりと刺激されたり首筋を舐められたり、時たま自身を触られたりもした。



「はあ…ふ、光…」



唇が近付く。
薄く目を開くと整った薮の顔が目の前にあった。あと、1cm。
鼻と鼻がくっついたと思ったら薮の顔は離れていった。



「はあ…ごめんな、光」



小さく呟いた薮は部屋を出ていった。
いつもそう。
口づけだけはできないらしい。






卑怯者




キスできる勇気もないやつに、
俺を抱く資格なんてない。




(なのに、何故こんなにも悲しいの?もどかしいよ)












end
うん、薮光

2010/09/11(Sat) 17:26 

◆子供恋愛 

八有 病
※心臓の弱い方は読まないほうがいいです…






俺たちは恋愛をするのには少し子供すぎた。
考えることは子供特有なものであった。
自分の幸せは相手の幸せ。
全て自分のもの。
ぜんぶ、ぜんぶ自分の思い通りに。




「ねえ、光くん。寒いよ」



「そっか」



「手足がね冷たくって冷たくって感覚がもうないよ」



「そっか」



「いき…、息できないくらい苦しいよ」



「そっか」



「ひかるく…、こわくなってき、」



「大丈夫、ほら俺の手で」






天に昇れ





首にかけた両手に力を込めると部屋から音が消えた。
静かになった先ほどまで大貴だったものにそっと口づけした。








(さぁて、大切なものは宝箱にしまわなくちゃ)








end
あーあ…やっちゃった

2010/09/08(Wed) 23:24 

◆捧げますよ喜んで 

知念







貴方が望むなら
なんだってしますよ



僕の気持ちが欲しいなら
喜んで貴方にあげる




僕の唇が欲しいなら
どうぞいつでも
口づけて





貴方がもし
僕の身体だけを
愛したなら
僕の身体をあげましょう
いつでも
触って痛ぶって
壊したって構わない



貴方が僕のなにかに
心を許したのなら、
それで。













だから、
捨てないでください
僕には貴方しかいないんです















end
………うん

2010/08/20(Fri) 10:59 

◆ごめんねを百万回 

伊→←有

切ないのを存分に目指した結果。

















「大ちゃん、何食べる?」


「俺はいいかな」


「なんで?食べようよ、一緒にさオムライス食べない?大ちゃん好きでしょう」



頼まれたオムライス。
黄色の卵は半熟でかけられたデミグラスソースは一層旨さを掻き立てる。

「美味しい!大ちゃん、旨くない?」


「…うん、凄く美味しい」


「だろ?」


「ごめん、ちょっとトイレ」


「あー、うん。待ってるよ」



トイレへ走った。
洋式トイレに入って、そのまま吐いた。
オムライスも胃液と一緒に。

俺は此所一週間なにも食べていない、いや食べられない。
理由は痛いほど分かる。頭の中がぐじゃぐじゃだから。

伊野ちゃんのことを意識しだしたのは何年も昔のこと。
思い出せないくらいに。ずっと側に彼はいた。

少し高い君の隣りで笑う君を見るのが好きだった。
何よりも。
いつも君を見ていた。
泣く君を笑う君を困る君を怒る君を。
だから、すぐ分かったから。
君は俺を見てなどいないって。
俺の想う気持ちと彼の抱く俺への友愛の気持ちは違う。

だから―――


諦めよう、そう誓ったのだ。
苦しかった、泣きたくなった。
食べ物も食べられなくなった。

笑う君を見るのが一番辛くなった。
吐き出す胃液に血が混じる。
だいすきなオムライスをだいすきな君から貰えるなんて嬉しいことなのにね。
なんて、俺って馬鹿なの?

終焉の終止符はせめて自分の意思で。
いや、始まっていないよね。





「大ちゃん、オムライス食べないの?美味しくなかった?」


「凄く美味しかったよ。凄く、凄く…」




きっと俺の気持ちを知ったら君は気持ち悪がるだろうね。
死んでしまえって思うかもしれないね。

そのときは俺に言ってね。
そうしたら俺は躊躇なく命を捨てるから。
君に迷惑なんてかけたくないから。
だって死んでもいいって思えるほど愛せるひとなんてこれから先いるはずないもの。


「大ちゃん、何かあった?泣きそうな顔してる…」


「泣かないよ、泣かない。俺は」




閉じた唇を噛んだら鉄の味がした。







ごめんね、を百万回
















ねえ、伊野ちゃん。






















好きになっちゃって、
ごめんね。






















end
最後の好きになっちゃってごめんねを言わせたかっただけ

2010/08/08(Sun) 01:31 

◆そして僕らは走りだす 

隆裕
サマーウォーズを見て感動して泣いた管理人による神木×裕翔。サマーウォーズを見た後なのでサマーウォーズチックかもしれない…

設定:二人の関係がバレて大反発する世間からのバッシングに耐えるってはなし。















歩くスピードはゆっくりで。
走るスピードは何よりもはやく。
きっと、大丈夫なんだよね、俺ら二人がいればなんにも怖くないよね?
例え、日本中の誰もが敵になっても守ってくれるよね?


「裕翔」


「なに?」


「大丈夫だよ。少し走ろうか」



怖くないって言い聞かせているのに、足が震える。
日本中のみんなが怖いんだ。
友達もメンバーも家族もファンも世間のすべてが俺たちの敵だった。
「信頼」の二文字が俺の頭のなかから消えた。



「裕翔、大丈夫。」


「隆…」


「ね、ほら手握って?
走ろう。」



隆の手はすごく温かかった。
足が動き出す。
前へ、前へ。
怖くない。
怖くないんだ。
二人なら、きっと何処かで笑えるから。



「裕翔、愛してるよ」


「俺もだいすき」




常識に囚われた日本という国は変わった考えを異物と見なして追放する。
まるで、江戸時代の鎖国の際に外国を拒んだように。


みんな、操られたように俺らを拒んだ。
親友も家族もあんなに俺たちを応援してくれたファンも俺たちを裏切るように拒んだ。
辛かった、悲しかった。
日本には自由がない。
常識と世間体に包まれた日本に俺たちの居場所などなかった。





「もう少し早く走ろうか」



「うん…」



「まだ怖い?」



「うぅん」



「大丈夫、墜ちるときは俺も一緒に墜ちるから」




足はスピードを増して動き出す。
この先にあるであろう自由という名の世間にむかって。













そして僕らは走りだす




場所も分からない、
自由に向かって。

ただ、走って。
走って。
走って。









「隆、俺怖くない」


「うん、俺も裕翔がいるから怖くない」


「離れないでね」


「当たり前。大丈夫、自由はもうすぐだ」




















end

シリアスまっしぐら!
サマーウォーズに感動して泣いてしまいました。
神木くんは伊野さんの次に好きなお方です。
神木くん…これからちょくちょくでるかもしれません。
だって好きなんだもん、を言い訳にします。

あー…神木くん可愛い

2010/08/06(Fri) 23:19 

◆純白日和 

薮伊







クーラーの温度設定を薮がトイレに行っている間に4℃ほど下げてやった。
元々薮はクーラーをかけるのが好きではないらしい。
知っているけどあいつに合わせようとは全く思わない。
気を遣うような浅い関係じゃない。あいつの前でまず空気読んだこともない。


「うぉ、さみ」


「寒くねぇよ。普通普通」


「お前、いま24℃だぞ?有り得ねぇ」


「は、お前どんだけエコなんだよ。どんだけ地球愛してんだよ。」



薮が手に持っていたエアコンのリモコンを奪うとそそくさとクッションを抱いて座っていた元の場所に戻った。


「あーもう、好きにしろ」


「優しいねぇ薮ちゃんは」


「うっせ」



こいつといると恋人ってなんだっけと切実に思い悩む。
恋人っていうのはベタベタしたり色々嫉妬したりするんだと思う、だけど薮に対してそういう感情はない。
ただ会いたいと思うときはあるけれど四六時中一緒にいたいとは思わないし、あいつが誰といようとそれはあいつの勝手なのだから一々嫉妬するのも疲れる。
友情と愛情、どっちなのかと聞かれたら俺は悩むだろう。



「俺さぁお前のこと好きなんだと思う?」


「え、お前本人に聞くんだ」


「だって今目の前に薮しかいないじゃん。」


「んー、好きなんじゃねぇの?じゃなかったらキスとかしないんじゃね?」



呆れ顔になった薮がなんだか癪に障ってタックルしてやった。
ぎょえっと潰れた蛙のような声をだした薮にはお構いなしに寄り掛かった。



「薮痩せてるから骨ごりごりいたーい」


「だったら退けろよ」


「んーそれもやだ」



すぽんと腕の中に入ってやると少し顔を赤くした。
初な反応が気に入り、下から顎にキスをしてやった。



「お前の体温はすきだわ」


「は?」


「薮の近くにいると落ち着くんだよ、眠い」








純白日和



今から
お前色に染まってやるよ













end
伊野尾さんはきっと薮さんに甘えるのが上手なんでしょうね。
薮さんはあれですよ、ヘタレ。
伊野尾さんの我が儘ぜーんぶ聞いてあげますが嫉妬は人並みにしますのできっとお仕置きもするのではないでしょうか。

以上、私の妄想でした。

2010/07/31(Sat) 23:50 

◆君に似ている花を見ました。 

だいゆと






ひまわりを見ると、恋人を思い出す。
黄色が青空に綺麗に映えているその姿を見るとどうしても。
いつもにこにこ笑っている恋人を。


「大ちゃん、どうしたの?」


「…甘えたくなった」


「あはは、大ちゃん可愛い」



ふんわり頭を撫でてくれる温もりはひまわりの温かさよりも優しくて心地良い。


「ゆーと、膝枕して」


「えーここ楽屋だよ?みんなもうすぐ帰ってきちゃうよ?」


「別に俺はいい」



大ちゃんはしょうがないなぁと言いながらも嬉しそうに膝枕をしてくれる裕翔が愛しくて手の甲にキスをすればくすくすと笑った。







君に似ている花を見ました。



でっかくて
輝いていて
優しいひまわりは
君にそっくりだ。







end

朝通学中に書いてしまった産物。
Dash!聞いてたら書きたくなってしまいまして

2010/07/27(Tue) 08:39 

◆彼岸花の毒に侵される。 

伊大






何も塗っていない唇が紅く映えるのは肌が白いからだけなのか、またはそうではないのか。
その紅につぅーっと指でなぞるとくぐもった甘い声が木霊する、高鳴る鼓動を悟られないかが不安で仕方ない。


「ね、伊野ちゃん」


甘え声に思わず息を飲むとくすりと笑われた。


「ぎゅってして、呼吸もできないくらいに」



「…ほんと、大ちゃんには負けるよ」



「褒めてんの?」



「んーどうだろう」




また紅が笑った。
まるで、彼岸花のようだと思う。
そして俺はその強い毒に侵され死ぬのだろうか。



「彼岸花」



「ヒガンバナ?」



「似ているね」



「ふふ、それは嫌味?」






彼岸花の毒に侵される。






口づけてしまった俺はもう、
彼岸花の毒からは逃げ出せない。










end

要は彼岸花には毒があるから気をつけてねってはなし。
彼岸花の彼岸は死を意味するそうですよ。

2010/07/23(Fri) 13:06 

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