610短編

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彼は何も言わなかった。
ただ、ニコニコと微笑んでいた。
誰よりもゼロスを分かってる。
ゼロスの全てを分かってる。
そんな風に語る俺を、ただ見つめていた。

その目の奥にあるモノに。
俺は気付けなかった。

 
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