<何気ない日常2−俺様と銀髪とから>
『なァ、新八』
「なんですか?」
『最近の俺どうだ?』
「…は?」
『いや、あのさ、俺のキャラが定着してない気がするんだ…』
「…ま、まァ…当初の設定では年上な上に結構俺様な設定でしたからね。」
『年上設定は気付いたら無くなってたし、俺の中では結構俺様なんだけどさ…』
「その辺は否定しませんけどね。」
『…ぶっちゃけていいか?』
「なんですか?」
『俺様になろうと、俺様という性格に振り落とされないように必死にしがみついてる自分がいるんだ。』
「……」
『本編を読んでも、1話と10話辺りでは口調も変わりつつある。実を言うと今も分らない。』
「まァ、それは…僕らにはどうしようも出来ないってことです。」
『それを言ったらお終いじゃないか?』
「新八、こいつ何やってんの?」
「自分を見つめなおしてるみたいですよ。」
「いきなり?めんどくせーことしてんな。」
「意外と簡単なことじゃないみたいですよ。さっき、俺はこのまま銀時を好きでいていいのか?とか言ってましたし。」
「!?…あのさ、新八お前、自分のモンにしようとか考えてないよね…?」
「隙あらばってやつですか?」
「新八くんンンン!?」
自分の方向性が見えなくなってきた主人公とそれを呆れて見つめる眼鏡と動揺している銀髪。
「定春、こいつらアホネ。」
「わふ。」