銀魂夢小説1(高杉)

□銀時さんと高杉さん
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万事屋に招かれざる客がやってきた。

銀「…」

高「…あんだよ」

銀「いや、お前こそなんだよ」

高「てめぇ殺すぞ」

銀「いや訳わかんねーよ」

高「…」

銀「ちょ…何か言えよ馬鹿杉」

高「馬鹿杉じゃねぇ、高杉だ」

銀「ヅラか。てめーはヅラかこのヤロー」

高「…何だよ」

銀「だからーおめぇが何だってんだよ!!」

高「貴様か…万事屋ってぇのは…」

銀「帰れ。何だよその『初めて知りました』みたいな雰囲気」

高「待ちやがれ!!」

銀「あのなぁ…俺はてめぇの面なんざ見たかねーんだよ、用件があんならはっきり言えや」

高「ヅラじゃねぇ、高杉だ」

銀「言ってねーよ。ヅラじゃなくて、ツ・ラ!!」

高「そうか…ククっ」

銀「気持ち悪ぃんだよ、何笑ってんだよ」

高「銀時ぃ…いや、悪ぃ話じゃねーんだよ」

銀「…」

高「何、ちょっとばかり探し物をしてくれや」

銀「探してどうすんだよ」

高「てめぇ…俺ぁ客だぜ?探した後まで聞くもんじゃあるめぇよ」

銀「どうせ危ねーもんだろ」

高「まぁ…その気になりゃあ…江戸を火の海に出来ねぇこともねぇ」

銀「断る。てめぇで探せや」

高「その代わり、報酬はたんまりだ」

銀「嫌だね。他をあたってくれ」

高「ほう…早く見つけ出さなきゃ…俺が関わらなくたって、江戸は火の海だが…」

銀「…」

高「そうすりゃ俺は自身の手を汚さずに、ここをぶっ壊せる訳だがな」

銀「…クソが!!!」

高「クク…その気になったかぁ?」

銀「言えよ…言ってみろよ!!何だってんだよ!!!」

高「俺の煙管だ」

銀「…」

高「火ぃ…ついたまんまどっかやっちm」

銀「死ねコラ馬鹿杉」



その後の調べにより、高杉さんの煙管は町の交番に届けられていたのがわかりました。
どっかの子供が落し物として届けてくれたそうです。
銀時さんは高杉さんを連れて呆れた顔で取りに行きました。

銀「おらよ、二度と来んな」

高「クク…江戸が火の海になr」

銀「煙管の火ごときで江戸ごと燃やしてんじゃねーよ。どんだけ盛大なんだよ」

高「…」

銀「…」

高「てめぇにこいつを渡しとく」

銀「何だよコレ。見るからに怪しげな袋だな、おい」

高「中身はてめぇで調べろ。…じゃあな銀時」


高杉さんはそう言うと煙管を吹かして歩いていきました。
銀時さんは高杉さんが、こっそり煙管にキスしているのを見てしまい、気分が悪くなりましたが。
ふと思い返し先ほど受け取った袋を開けてみることにしました。


銀「…いちご牛乳?」


中身はいちご牛乳でした。
その場で飲んでみましたが、ごく普通の甘い味でした。
どうやら煙管を探してくれたお礼らしいです。

銀「マジで訳わかんねぇ…あいつ馬鹿なのか?」


銀時さんはチューっといちご牛乳を飲みながら。
ふに落ちねぇと感じながらもぶらぶらと帰っていきましたとさ。






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