クロノトリガー小説

□旅立ちの時
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…………クロノ達が目を覚ますとなにやら大勢の視線を感じた 「裁判か…」 ソラがボソッと言ったのをクロノは聞いて大臣の方を睨んだ
 
大臣「フンッ! 私が検事の大臣じゃ!」
 
「私が弁護士のピエールです」
 
ソラ「検事に弁護士か… 完全に犯罪者扱いだな」
 
大臣「ようこそ皆さん マールディア王女誘拐の罪で疑われているクロノとソラという男達です この男達をどうしましょう… 火あぶり? くすぐりの刑? 逆さ吊り? それとも……ギロチンでクビを…… それを決めるのは皆さんです さ 始めましょう」
 
裁判長「では被告人! 証言台につきなさい」
 
ピエール「まず私からいきましょう クロノ達に本当に誘拐の意志があったのか?」
 
クロノ「まったくありません……」
 
ピエール「検事側は被告が計画的に王女をさらったと言いますがそうでしょうか?」
 
ソラ「そんなワケあるか!! 俺達はたまたま会ったんだ!」
 
大臣「はたしてそうでしょうか? どっちがきっかけを作りましたか?」
 
クロノ「俺の不注意でぶつかりました」
 
大臣「よろしい! 聞いての通り偶然を装って被告は王女に近づきました そして王女は誘われるままルッカ親子のショーへ足を運びます その姿は何人もの人が目撃しています そして3人は姿を消した…… これが誘拐じゃなくして一体何でしょう?」
 
ソラ「なんだ… この一方的な言いがかりは?」
 
大臣「被告の人間性が疑われる事実も私はいくつかつかんでいます」
 
ピエール「意義あり! それは今回の件に関係あるのでしょうか?」
 
クロノ「ない…と思います」
 
ピエール「関係あるのかね? 大臣」
 
大臣「はい 証言の正しさを示すためにも被告の人間性を知らせておく必要があります」
 
ピエール「いいでしょう では証人を連れて来ましょう 被告の誠実さを証明するかわいい証人を」
 
少女「この人達はね…… わたちのネコちゃんを連れて来てくれたの あの時はありがとうね」
 
ソラ「あの時の子か…… どう致しまして」 
ピエール「どうです? この若者の行動は? 勲章ものですよ ……くく 聞いてるみたいよんっ」
 
クロノ「ありがとうございます!」
 
ピエール「問題は動機です この一市民にマールディア王女を誘拐する動機がどこにありましょう?」
 
クロノ「ありません」
 
ソラ「……勝ったな」
………………
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