短編・リク集

□心の傷跡
3ページ/8ページ

〜古代の上空〜

魔王「……」

腕を組んで俯いてる魔王 その周りには当然誰もいない ……ハズだったが

ソラ「魔王… こんなところにいたのか」

不意に後ろから声が掛けられる

魔王「貴様か……」

ソラ「なんで空飛んでんだよってツッコミはないのか?」

魔王の普通な反応に ソラは足下を指差して聞いた

魔王「どうせ風の力だろう?」

ソラ「ふっ …正解」

魔王の答えに ソラは微かに口元を緩めて微笑んだ

魔王「当たり前だ……」

魔王もほんの微かだが微笑み返す

魔王・ソラ「………」

その後 しばらくの沈黙が続いた

ソラ「……なあ?」

魔王「……なんだ?」

最初に沈黙を破ったのはソラ 返事を返した魔王に続けて言葉を掛ける

ソラ「アイツらの言葉の中に ……なんか言われたくないことでもあったか?」

魔王「……アイツら?」

ソラ「クロノ達だよ」

魔王「ああ…… まあ…な」

魔王の微かな身じろぎを聞きながらソラは続ける

ソラ「その話 聞いてもいいか?」

魔王「なんで貴様に……」

ソラ「じゃあ俺から言うわ……」

魔王が反論するのがわかってたのか ソラすぐに話を切り替えた

魔王「お前の……?」

ソラ「そ… さっきクロノがさ 『女みたいな顔して双剣を使うな』って言っただろう?」

魔王「……ああ」

ソラ「あの言葉さ…… 俺の小さい頃に言われた言葉だったんだよな…」

魔王「? 何故それで傷つく?」

魔王はわけがわからないという感じでソラを見た
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ