喜夜小説

□壁
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彼女を思えば想うほど、苦しく、胸が押し潰されそうになる。
この関係がもどかしくなる。
友達という壁は果てしなく高く。
壊したくても、アタシの弱い心にはそんな勇気などあるりはしない。
それでも、彼女を見ていると不意に我を忘れ、無性に彼女が欲しくなる。
誰にも見せたくない、アタシだけを見つめていて欲しい。
そんな願い叶わない事ぐらい解っている。
こんなに近くに居るのに、手を伸ばせば届く距離にいるのに。
彼女はとても遠くにいるようで。
とても淋しい気持ちになる。
そんな時はつい彼女の唇を無理矢理奪ってしまう。
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