□私立春川学園!
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なんということでしょう!
目の前には王子様を思わせる美形が倒れているではありませんか!
まあ別に匠の業じゃないけどな。
俺の仕業だけどな。
「翠ちゃん何してるのぉ!?」
「いや…ちょっと腹立って…
後悔も反省もしてない。」
「反省はしないとダメだよぉ!」
「めんごりら!」
「謝ってないよぉ!」
ばかぁ!ってポコポコ叩いてくる海はクソ可愛いけど、
ちゃんと謝るなんてしたくねぇ。
だってこいつ悪いもん!
俺悪くないもん!

とまあ言っているわけだが、
一応事の経緯を説明しようと思う。



「取り敢えずヨーグルト作戦は失敗しちゃったてへ☆みたいな?」
股間にヨーグルトをぶちまけるなんていう
破廉恥な失敗をしちゃった俺。
会長がヨーグルトまみれになって破廉恥になる所なのに
俺ってばドジっ子さん!
なんてね!
あれから何となく過ごして早くも一週間だ。
C組メンバーまじ良い子。
一般人万歳!
他のクラス…っても主にA組なんてプライドの塊だからなー
仲良くなれないガッデム!
今日の昼休みなんて食堂の席空いてないから
「相席良い?」
って海と言ったら、
「庶民風情が僕と相席なんて
ふざけてるの!?」
なんて真っ正面から言われたからね!
ついついチワワんこの可愛い面に渾身の
右拳がめり込んじゃった!
俺は良いけど、それって海にもC組にも言ってるって事だもんな。

周りとチワワんこが大変うるさかったけど
何か萎えたし部屋で食べようかなーって思って海の手を引く。
「翠ちゃん…。」
「んー?」
「あの子いいの?」
「いいんじゃね!」
俺知らんぷ!
ってまた海を引っ張って食堂を出ようとした時、
「お待ちなさい!」
と後ろから声を掛けられた。
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