08/10の日記

06:16
結局皆、笑ってて欲しいんだ
---------------
『Un indicatore stradale』の番外編です
========================














最近、俺の幼馴染みが元気無い























「リョーウっ!!」



「っ、!…ビックリした…ジロー?どうかしたか?」



「……んー…?ううん。何も無いC〜!」




俺の幼馴染み、宍戸亮

小等部から同じ氷帝で、同じテニス部だったし
ずっと一緒にいて




「何だよ…危ねぇからあんま暴れんなよ。」


「分かってるC!」



亮は面倒見が良くて、誰よりも努力家で

とってもいい奴なんだ



でも




トンっ

「亮。」

「侑士、どうかしたか?」

「いや、さっきメール入っとったんやけど――…」




亮には、小さい時


まだ俺に会う前にいた"幼馴染み"がいた

その幼馴染みは


同じテニス部で、オッシーで、青学の不二クンと王子様で……




それで、




亮が最近元気無い理由で……







「あー…オッケー、分かった。」


「さよか…ならそう返しとくや。
ホナ、後でダブルスしよや。」

「おうっ!負けねぇかんなっ!」




あ、オッシー行っちゃった…

亮は……






「……ふぅ…。」






………



「ジーロ。何やってんだ?」

「……んー…ねー岳っ君…。」

「俺の登場に驚けよっ!!
で?何だよ。」



岳っ君一人ツッコミしてるC〜

あ、岳っ君はね
俺と亮のもう一人の幼馴染みだよ

ぴょんぴょん跳び跳ねんの

あ、紹介はいいか



「ねー、岳っ君…岳っ君も気付いてるよね?」


「……亮のことか…?」


うん
良かった



「ん…。」


「ん〜…まぁ、なぁ…。」


視線を横にやって言う岳っ君
視線の先にはストレッチしてる亮


「よしっ!!」

「岳っ君?」

「いっちょ一肌脱ぐかっ!!」

「!うん!」


それでこそ岳っ君だC!








「リョーーッッ!!」


「!?の、わっ!!」



……岳っ君やり過ぎ…



「い、っ〜〜…何っだよ岳人、危ねぇなっ…怪我ねぇか?」

「お、おう…ワリィそこまで勢い出るとは…。」

「ふ…何だよそれ。」



………。


「亮、大丈夫?」

「お?ジロー、大丈夫大丈夫このアホがいきなり突っ込みやがっただけだから。」


岳っ君が横で煩いけど、今は無視だC


「で?二人してなんか用か?」

「うん。亮今日の放課後暇?」
「久しぶりに遊ぼうぜっ!!」


ホント、三人でどっか行くとか最近全然無かった

…でも…亮の顔が難しくなった……


「あ〜…悪りぃ…今日は先約あるわ…。」








「……それって…"幼馴染み"…?」








「…ジロー?」




自分でもビックリするくらい低い声が出た


あー…て言うか

うん





キレタ














「フザケンナヨ。」




「!!(ジローッ…!!)」
「…ジ、ジロー…?」












「亮、何ひとりで抱え込んでんの?カッコつけ?ついてないから。
いい加減こっちもムカつくなぁっ…ってか幼馴染みって何?じゃあ俺と岳人は亮の何なの?」

「っ、!」



「…ジロー…。」



「俺達はただの友達?俺は"幼馴染み"だって思ってたよ?違うの?
何で俺達には何も話してくれないの?!
侑士だって不二だって越前だって…っ、ツナだって、ずっと一緒にいたわけじゃないじゃんっ!!
ツナだって…ツナだって、元の学校に戻ったんでしょ!?亮達が頑張って、何か残ったのっ!?」




バサッ!!











「…ごめん…ジロー…。」



亮のジャージを頭から被らされて、たぶん亮に抱き締められてる…

何で亮がそんな辛そうな声出すの

そんな声聞きたくないんだよ




「…ん…ごめん…ごめんな…ジロー……泣くなよ…。」


「…泣いて、ないっ…!」


「…はいはい…岳人、お前もだよ。」


「っ…、」



…岳っ君の顔、見えないけど…
たぶん泣いてるのかな…?


「…お前達は大事な"幼馴染み"だ。友達なんてそんな軽い言葉で表してんじゃねぇよっ…!」


「っ〜う〜っ…」


あーもうダメだ

泣く…亮が悪いんだっ…!


「…心配かけてたんだな…ごめん、な…。」


「うるせぇ!亮のバカっ!」


岳っ君煩いC……



「はいはい…でも、な…ジロー、『何か残ったの』って言うな…。」


「っ…。」





「俺に何か残るからやってるんじゃねぇよ。…結果は大事だけどさ…それは最後でいいっつーか…。
まぁ、俺達は一番取り戻したかったモノを取り戻せたからよ…。
何つーか…お前達が俺に思ってくれてることと同じなんだよ…。」



………



「大切って、お前達にもアイツ等も…同じなんだよ…分かるか?」



「っ〜〜分かるよっ!!そんなの分かってるC!ただ亮が最近付き合ってくれないからだっ!!」


「そうだそうだ!!クソクソ亮っ!!」



ジャージ引ったくって顔を出せば驚いてる亮の顔


でも、直ぐに笑顔に変わって



「ハハッ!分かった分かったっ!
侑士ーっ!!」


「「??」」





「何や?」


「悪りぃ、今日やっぱ無理になったわ!アイツ等に言っといてくれっ!」


「「!?」」

「そうなん?まぁ言っとくけど、えらいまた急に。」

「え、ちょっ、りょ「あーワリィな、コイツ等と久しぶりに出掛けようと思ってな。」



オッシーは何か笑顔でさよかって言って連絡しに行った

って違うよっ


「亮!?別に今日じゃなくてもっ…!」

「あ?あー気にすんな。お前達と遊んでないってのも確かだしなっ!」




そう言った亮の顔は、いつもの亮の顔で




「「亮っ!!」」


「のわっだから危ねぇってっ!!」








結果のためにやってない、か…


うん、そうだね……







「で?どこいく!?」

「んー…とりあえず、何か食べたいC〜!」

「そうだなっじゃあそこで決めようぜっ!」



「よっしゃっ!じゃあ腹減らしてくっか!」



そう言って亮は走りに行った


ダブルスするって言ってたから岳っ君も行くかな?

じゃあ俺はちょっと寝ようかな





ん〜っ…今日もいい天気だC〜























(君も、あの子も)
(お前達もアイツ等も)










========================

ジローは侑士もリョーマと不二も大好きですが、亮とかみたいな幼馴染みのことは特別に大好きなんじゃないかなぁって意味で書いてみましたっ

で、また景吾のことは部長としてもまた他と違ったような意味で大切に思ってるじゃないかなぁって

勝手な妄想です、はい。


私の中ではジローはツナのこと大好きです

でも、ツナを好きな亮達がその事で傷付くのが嫌なんですよ


はい、妄想です

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ