09/09の日記

05:05
Requested fantasy
---------------
『Un indicatore stradale』番外編
========================



























夢を、見たんだ――…


















































「――ナ…ツナ…起きやがれダメツナっ!



ズガンッ



「わぁっ!!」



鳴り響いた銃声

飛び起き、覚醒した意識




「ぅえ……り、
リボーン…?」



「ったく、いつまで寝てやがる気だ。もうすぐアイツ等が来るぞ!」



そう言い時計を投げ付けてくるリボーン

俺はその時計の時間を確認し、慌てて立ち上がる


慣れた制服を纏い、階段を駆け降りたと同時に




ピンポーンッ




響いたインターホン

自然と笑みが浮かんで、玄関へと走る

その勢いのまま、玄関を開けたら

そこに立ついつもの





「おはよう!


獄寺君っ山本!!」









「おはようございます!!十代目っ!!」


「オッス、ツナ!!」





笑顔で返す二人に俺も自然と笑って



「ごめんね、ちょっと待ってて!鞄持ってくるっ」




家の中へ駆け出すと、二人の小さく吹き出す声が聞こえた



「慌てなくていいですよ!」

「ゆっくりするのな。」


































「ふぅ…毎日ごめんね、態々家にまで来てくれて…。」


両脇にいる二人を見上げてそう言えば、二人は困ったように笑って



「俺達がやりたいだけですからっ!」


「早くツナに会いたいんだよっ!」




何て、普通彼女とかに言うんじゃないの?っていう返事が返ってきて

可笑しくて小さく笑った




並高の近くに来て、周りがざわついていることに気付いた




「!あ、今日校門検索だったっけ?」


「さぁ?アイツの事は知りません!」



獄寺君…

苦笑いを浮かべて前に進めば、やっぱりあの人がいて



「おはよう、綱吉。」


「おはようございますっ
雲雀さん!」



この受け答えには周りはいつも騒然とする

まぁ俺なんかが並盛一の最強さんと挨拶してるんだもん


驚かないはずがないよね


















「よぉ、綱吉。」





「あっおはようございますっ!

景吾さんっ!」
















生徒会長の腕章を着けた景吾さんが、何やら手に一杯のファイルを持って来た

首を傾げて景吾さんを見上げれば優しく髪を撫でてくれて




「雲雀、これ風紀委員の未処理分だ。ったくテメェ、"清掃"だとか抜かして、ただ楽しんでやがるだろ。」


「ちょっと何?こんなに溜めた覚えないんだけど?」


「せ・い・きゅ・う・しょ・だっ!」



「…チッ…あの小動物さえいなければ…「あーハイハイ。とりあえずやれよ?」


そう念を押して雲雀さんに景吾さんはファイルを全部渡した


うん……何か手伝った方がいいかな?



「あ、綱吉。今日昼休みにちょっと頼みたいことがあるんだが、来れるか?」

「!はいっ!直ぐ行きますねっ!」


景吾さんは…周りのこと、良く見ていて

俺の言いたいこと、ちゃんとくみ取ってくれて





「そうか、なら待ってるぜ。」

「はいっ!」



「俺も行きますっ!!」

俺が頷くと、何でか獄寺君もそう言い出して、

隣の山本も


何でか分からないけど、いつも同じだから気にしない




「と言うか早く行かねーか?」


山本の言葉にハッとする

雲雀さんと景吾さんはまだ指導があったからそこで別れた



また三人で昇降口まで歩いてたらどこからか凄い風が吹いて、髪が吹雪いた

パッと顔を上げると




「け、
謙也君っ!」


「っ!おーツナっ!!おはようさんっ!あ、すまんな、髪乱れてもうた?」



凄い風は謙也君の走りだったみたいで

過ぎたこっちに戻ってきて、髪を優しく撫でられた



「おはようっ謙也君!凄い風だったから何だと思ったよ。」


「ハハッスピードスター侮んなっちゅー…ッッ!!」


いきなり目を見開いて顔を青くする謙也

首を傾げて、どうしたのかと聞こうとしたら




「そうやったッ!朝練遅刻してんねんっ!!ツナ、また後で会おうやっ!!」


「あ、うん!気を付けてねっ!」


「お前等ツナにちょっかい出すんやないでッ!!」

「テメェに言われたかねぇよ!!」

「早く行った方がいいんじゃないっスか?」


何かよく分かんない事を三人が言い合って?謙也君は物凄いスピードで走っていった





ドドドドッ――…


「な、何っこの地響きっ…!?」





いきなりの地響きに驚くと同時にハッとして後ろを見ると



「忍足謙也ーーーッ!!今日こそボクシング部へ来るのだーッッ!!」

「っ、お、
お兄さんっ!?」

「おぉ、沢田ではないかっ!!忍足謙也ーーッ!!」


唖然としていると了平さんは謙也君の名前を叫びながら走って?行っちゃった…

あの謙也君のスピードを気に入ったらしい

謙也君も毎日逃げ回ってるんだけどね…



「さ…笹川兄…流石なのな…。」



空笑いでそう言う山本に、俺も頷く



「さっ、行こっか?」



そう切り出して、再び足を動かした俺達




「綱吉。」


「!」



名前を呼ばれて、声がした方を振り向くと



「周助っ!
おはようっ!」


「フフ、おはよう。」



花や仙人掌に水をあげてる周助がいて、駆け寄って挨拶すれば、周助も返してくれて、頭を撫でられる


…ん?


「周助、朝練は?」


さっき、謙也君物凄く速く行ってたよね?


「今日は整備で休みだよ。昨日皆言われた筈だけど、謙也は何をしているのかな?」


「あ…はは…。」



謙也君…後で慰めないと…


「おはよーございます、不二先輩。」
「………。」


山本と獄寺君が俺の横に来て挨拶する…獄寺君はしてないか…


周助も笑顔で返して……ん?


何か今一瞬温度下がんなかった?


「あっそだ周助、俺今日昼休みは生徒会室にいるから。」

「そうなのかい?景吾の手伝い?」

「うんっ!」

周助達は何故か分からないけど休み時間に俺の教室に来るんだよね

お昼は皆で一緒に食べてるしね



あ、そう言えば今日は…




「まだ会ってないな…」



「誰にや?」
「誰にだ?」



「え?うわぁああっ!!

侑士っ、亮っ!!」



いきなり現れるからびっくりしたーっ!

ホント心臓バクバク言ってるよっ……




「おはよーさん、ツナ!そないビックリすることないやろ?」

「オッス綱吉っ!!」




「お、おはよう…もう…ビックリしたよ…。」



思った瞬間に現れるんだもん…



「悪かったなっ!タイミングよくてなっ!」

「でも後ろ気を付けんと、いつ襲われるか分からへんねんで?」

「そうだよ。世の中安全な奴等なんかいやしないんだから。」


しゅ、周助……?


「大丈夫に決まってんだろッ!!十代目は俺が守んだよ!!」

「俺じゃなくて俺等なのな〜♪」


あれ?何か話ずれてない…?


「何言ってんだこの駄犬がっ!!」
「山本、お前も黒いのバレてんねんで。」
「そうだよ〜。黒とか真っ白な綱吉に合わないから。」
『お前が一番言うなよっ!!』

「何か問題でも?」




あー……

こうなったら収集着かなくなっちゃうんですよねー…


…………………うん。




「先行ってるねーっ」



























1―A




ガラッ





「あっおはようツナ君っ!」

「おっす。あら?イツモの取り巻きは?」

「沢田君、おはようっ!」



「おはようっ京子ちゃん、黒川、

椎名さんっ!」











教室に入ると京子ちゃん達がいて

周りの人達に挨拶しながら、三人の場所へ行く


「ってか黒川、取り巻きって何だよっ!!」

「同じようなもんよ。」

「フフっ」

「ホント、皆仲いいよねっ!」


「うっ…椎名さん達三人も仲いいでしょっ!」


「そ、そう?」

「もちろんっ!ネッ愛美ちゃんっ花っ!」

「はいはい。」




仲良く話す三人に笑みが溢れ、

周りを見渡す




「…まだ…来てない、か…。」




肩を落として席に歩く




その時





ガラッ――






「っ!」




「!…おはようっ!
ツーッ!!」







扉を開けて、そこに立つ










「おはようっ!―――…」




















































「ツーっ!」


「!!」



目を開けたら

目の前に広がる顔……



「………リョーマ?」



「良かった…おはようツー。なかなか起きないから焦ったよ…。」



あれ……


俺の部屋?




「……ユメ…?」


「…ツー?怖い夢でも見た?」



リョーマが心配して覗き込んで




怖い……?











いや、違う…?






























「……幸せな…ユメ、だった…」
























Requested fantasy



(それは求めた空想)







========================

長いヤバイっ……

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ