ｉ
□
その角を曲がった先で
1ﾍﾟｰｼﾞ/5ﾍﾟｰｼﾞ
カツカツと靴を慣らしながら前を歩く女の背中を眺めて、ふー、と安堵の溜め息をつく｡
そうそう､
そのまま君がその角を曲がれば…──
カツカツ、カツカツ
（ペタペタ、ペタペタ）
カツカツ、カツカツ…ピタリ｡
（ペタペタ、ペタペタ……ん？）
曲がり角の直前で急に耳障りな音が止んだなと思ったら、顔面に向かってバックが飛んできた｡
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
ｶｽﾀﾏｲｽﾞ
©フォレストページ