一時小説置き場

□大好き
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Oside

楽屋…。
リーダーと和の二人きり。


「リーダー!」
じたばたと音がして、
見ると可愛い和の顔が見えた。
「おはよ、ニノ。」
いつものように挨拶をして、自然と横に座るニノ。
「おはよ!今日も眠そうですね。」
「んー、昨日も遅くまで釣りしてたからねー。」
ニノとはこういうどうでもいいような会話をしてる時が一番幸せ。ずっとそうだ。ニノは、オイラの傍にいて優しく支えてくれている。
「でもなんだか不思議です。」
急にニノが言った。
「なにがぁ?」
「こうやってリーダーと一緒にいれることが…かな。」
「そう?」
「うん。だって…“大好き”な人だったから。」
「今は違うの?“大好き”じゃないの?」
もし、大好きじゃない。と言われたらどうしよう。
ニノがオイラのこと嫌いになったらきっとオイラ泣くな…。
「うーん、今ももちろん“大好き”だよ?ただ…あの時の大好き、とは違うかもしれないけど。」
あの時ってどの時なんだろう?
今はどんな大好きなんだろう?
「んー、昔はね、リーダーってすごく遠い世界の人だなあって思ってたの。ダンスも歌も芝居も上手だし…。だからね、こんなに傍にいれるとは思ってなかったから…なんだか嬉しいなって急に思ったっていうか。」

ニノは恥ずかしそうにオイラを見て話した。
オイラも急に褒められて照れてしまった。
まさか、ニノに褒められるとは!
そんな風に想われていたとは思わなかった。

2人だけの楽屋はこんなにも甘いものなのか。

「…知念くんがリーダーのこと好きって聞いたとき、嬉しかったし仲良くなりたいな。って思った。…自分のことを思い出したの。こういう時、あったなあって。それで、今、すごく俺って恵まれているんだなって思った。憧れの人と一緒に仕事してるんだもん。」

えへへと、いつもと違う照れ笑いをするニノに可愛いなあと思った。

「まあ、だからっ!不思議だなあって思ったんです。」

「…オイラ、ニノがそんなこと思ってるって知らなかった…。嬉しいよ、ありがとう。」

「…なんか照れますね、」
「そうだねー。」

「ねぇ、ニノ?今の大好きはどんな好きなの?」
「それは…もちろんメンバーとしての、ですよっ!」
「…なんか、ランク落ちてない?」
「なーに言ってるんですかっ!上がってますよっ!俺、メンバー大好きですもん!誰よりも大好きですから。」

んー…ならいっか。
なんだかオイラだけじゃないねは残念だけど…ニノがメンバーのみんなをどんなに愛してるか知ってるからね。

そしたら、相葉ちゃん、翔くん、松潤がやってきた。
ああ、賑やかになるなあ。
ニノの目はキラキラしていて、2人もいいけど、やっぱり5人揃った方がいいなあ。と感じた。ニノが輝いている、さっきよりも。それに、いろんな顔を見せてくれるから。
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