黒闇詩
□滅・雛鳥
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まだ知らないでしょう…?
死んじゃうような苦悩を抱えてはいないから…
何時かの日、此の雛はもう駄目だとアナタは云った…
ヒトガタの変化は激しいから見た目だけでは何も解らずに
ただ染み付いた匂いに異種と見なされる
あ゙ぁあ゙ぁあ゙ぁあ゙ぁあ゙ぁあ゙ぁあ゙ぁあ゙ぁあ゙あ゙ぁあ゙ぁ…ぁ……
墜ちちゃった…
折れた風切羽、
どんなに願っても奇形な肉体は変えられない。
サヨナラ サヨナラ
愛しい躯が土になっても
意識が…
憎しみがキエナイ
どうして…ドウシテだろう?
貴方に入ってみたけれど
こんな躯じゃ飛べないわ
、、、ねぇアナタ…私にはもう痛みなんてどうでもいい
トンデ降り立つ鈍いこの骸…
瞳からは羽根が溢れ
脚を無くして
黒く硬い爪が刺さるアナタの手は醜い模様が真っ赤に咲いた
end