哀歓の白闇詩
□オルゴールと世界
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小さな箱の中で踊る
ガラスの二人は虹色に輝く
回り回り景色をくり返す
止まらなくなるの筒になるまで
さあ、二人の高速物語
走る貴方を追ってはいけなかったの?
懐中時計ばかりを見つめる赤い眼
始まりの音楽には気付いていたのよ
でもオルゴールの速さには付いていけなかった
落ちていくだけの安心感
底まで行けばきっとお城よ
大きな庭の中で転がる玉
咲いた白薔薇を紅く染めましょう
斬って落として気がすむまで
さあ新しい高速物語
浮かぶあの猫珍しいモノね
女王様もこればかりはお困りみたいよ
大きさの調整は難しいものよ
だから何度もくり返してしまったの
嗚呼、私はいつも浅はかすぎる
首マニアの女王様
あのQはわがまますぎよ
大きな部屋中に響く音
理不尽な裁判なんて面白くないでしょう?
4つの印と数字が私をかこみ
夢から覚めたら姉様の横
次は誰だろう高速物語
end