哀歓の白闇詩

□夏に成人
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アナタの分身…

鏡に映る分身達

この鏡はとても美しいけれど
けっして喋ることはないわ


アノ少女の瞳はダイヤ
まだ人らしく白い縁が輝く
アノ少女の瞳はダイヤ
難しい哲学書なんて読みたくないらしい

甘い幻ばかり視ていると
いつか目玉捕られちゃうわよ
世の中には悪趣味な紳士もいるんだから


水面に映る美しい人…

統べる者達

揺れ動く光は真っ直ぐではないけれど
多くを照らしてくれている


あの少女の瞳はダイヤ
まだ若く縮こまる夜もあるけれど…
あの少女の瞳はダイヤ
軽質な衣はもう纏わないらしい

自分の意志通りではない
それじゃあ逃げ遅れてしまうわ
そこは暗く恐ろしいエリア


ノワール ノワール
そこの天体は無償
それ以上に美しかった
幼きを秘めた眼には更にロマンチックに見えた

それは空想

それは幻

ノワール ノワール




end


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