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□拍手お礼絵小説
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振り返えれば爽やかに笑う見た目は好青年の彼


『っぎゃぁあ?!えェええエース…!』





「はははっ酷いな〜『ぎゃ』はないんじゃない?」



『そ、そうね、ビックリしちゃって…でも急に話しかけられて掴まれれば悲鳴も出るわよ…』


掴まってしまった…

まぁ逃げ切れた試しが今まで一度もないのだけど。




「ん〜だけど俺の顔見てから叫んでなかった?」

『…目ざといわね』


わかってるんじゃないとエースを睨んでやる



「あはは!何怒ってるんだよ〜アリス…旅は笑ってするものだろ?」



………!!!!


ほら来た!ほら来た…!!


いつも自然に…いや、不自然なほどに旅へと引き込もうとする



『…私今散歩してるの。旅なんかしないわよ』



「へぇ散歩かぁ〜じゃあ俺も散歩しよう!アリス、何処に散歩しに行こうか?」

『はぁ?!あんたねぇ…』


そんなの旅と一緒じゃない?!
エースが一緒だと何だって旅になる。

小旅行だ!


「あれ、嫌なんだ?」


『い、嫌よ…?』

断ることが出来そうなのに何故か汗が滲む

「ふ〜ん…あぁ!そっか、だからさっきアリスは俺を無視して行こうとしたんだな!」

ポンと手を叩いて言う


『え…?』

顔は笑いながらも目が笑っていない彼。



ばれてる…ばれていた

死角になってて見えてないハズなのに…!

何でわかっちゃうの?!



ちらりとエースの顔を覗きみる

赤い瞳が冷たく刺さる


『っ…そ、そんな分けないじゃない!エースを無視して行くわけないじゃないっ!』


「そっかそっか、俺の勘違いだったんだな〜安心したぜ!じゃあ誤解もとけた事だし…行こうか!アリス」


『へ?…な、なに…?』


「散歩だよぉ〜」


へらへらと爽やかに笑うエース


く…やっぱり最後はこうなるわけね…



『はぁ…いいわ、でもコースは私が決めるからね?』

一応ふせんを張っておく…あまり意味はないが。


「君が一緒なら何だっていいよ」


『……私はよくないわ…』







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