短編小説
□木漏れ日に包まれて
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それからも暑さは増すばかり。
もはや我慢の限界に達したレッドは・・・・
「よし、散歩に行こう!家でじっとしてるよりはいいだろ」
そういうわけで、彼はピカを連れて散歩に出かけた。
彼の足は、自然にトキワの森へと彼を運んだ。
森の中は涼しく、清涼感に包まれている。
しばらく散策をしていると、ピカが急に何処かへ走り出した。
「おいピカ、どこ行くんだよ」
走るピカを追いかけ、彼が着いた場所は森の一角。
そこは木漏れ日が差していて、どこか幻想的な雰囲気を醸し出している。
そしてそこには・・・・
「イエローとチュチュ?」
そう。そこには木に体を預け、すやすやと眠るイエローとチュチュの姿があった。
彼はそっと彼女達に近付いていった。
恐らく彼女達も暑さに耐えきれずにここへ来て、そのまま眠ってしまったのであろう。