■書庫U
□聖なる夜に...
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今日は特別な日、クリスマス。外も雪を着飾って、クリスマスを満喫しているように見える。
そんな時、寂しい部屋で携帯が鳴った。電話だった。
「誰だよ…」
舌打ちをしながら、着信元を見て度肝を抜かれた。
「えっ…」
『六道骸』
登録した覚えはない。なのに何で…
『こんばんは。綱吉くん』
「ヒィッッ!!」
携帯からいきなり声がして思わず声を上げしまった。
『クフ…』
俺の間抜けな声に、骸はあろう事に笑ったのだ。
「な…ッ!笑うなよ!!」
『いえ…つい』
その言葉の後、暫く沈黙が続いた。
「む、骸…?」
何だか気まずくなって、小さな声で問い掛ける。そうしたら、同じく小さな声で返って来た。
『守護者達と一緒に並盛中で待っていますよ…』
その言葉を最後に、電話はプツリを切られた。
(守護者達…ってことは山本や獄寺君も?!)
「な、何が起こってるんだ…???」
その一言しか、最早出る言葉はなかった。
けれど皆が集まっているのなら、俺が行かない訳にもいかない。仕方なく、学校に向かう事にした。