■書庫U
□聖なる夜に...
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「おや、思ったより敏感なんですね?」
「骸っ…!一体何してっ…」
「…?分かりませんか?」
「へ…?ぅわっ!!」
ドサリと床に倒され、骸を見上げる状態になっていた。
「骸?!冗談は…」
「冗談?いえ、聖なる夜にイイことでもと」
「はぃぃい?!…ってちょっと!!」
そう言うないなや、手首を掴まれた。そのせいで逃げるに逃げられなくなってしまう。
「クフフ…では、何故保健室に来たのですか?嫌なら来なければ良いのに」
「そっ、それは…」
言われてみればそうだ。何で俺は…
「答えなら、僕が教えてあげますよ」
「ンっ…」
骸はこんな時に限って酷く甘い声で囁いてくる。その吐息も耳へと触れ、恥ずかしい声が漏れる。
「おや、僕の声にも敏感なんですね?」
「………ッ///」
そうじゃないはずなのに、否定出来ない自分がほとほと嫌になった。
「………な、んで…こんなコトするんだよ」
「……どうして?そんなの、聞く余地がありますか?」
その声が引き金となったのか、骸は俺の服を引き剥がし、肌を曝け出した。
「なっっ…寒っ…!!」
「…ムードないですねぇ……さぁ、君も僕の服を脱がして下さい」
「え…?」
骸がおもむろに言い出した言葉に、俺は多少なりともゾッとした。だってこんなの―――、有りえないじゃないか?
「や、やだ…」
「何故です?恥ずかしいからですか?それとも―――いえ、それはこの際置いときましょう」
「だ、って…怖い…」
「…………………」