■書庫U
□教えられたコトバ
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学校の帰り道...
「やっと終わった…」
ついため息が出た。退屈な一日が、ようやく………
と、その時だった。
向こうから、人影が歩いてくるのが見えた。普通ならどうとなく擦れ違うものなのだけれど、その時は何故だかその人影を目で追っていた。
その人影は次第に大きくなっていき、その影を見て、思った。
『あ、れ……どっかで見たことあるような…???』
その人影はある人物によく酷似していた。
その人物の名は―――
「おや、久し振りですね、綱吉」
「………!!!」
『や、やっぱり…!!』
“六道 骸”
「偶然、ですかね?」
「………あ、のさ」
凄く妖しい意味を含んでいるような言葉は無視して、話しかけてみる。
「…?何です?」
「骸もやっぱり、イタリアから来た、のか?」
「まぁ…そうですが、それが何か?」
いつものようにクフフと笑いながら、品定めするような目でこちらを見てくる。
「イタリア語って難しい?俺にも理解できるかな?」