■書庫T

□愛しむ証
3ページ/3ページ

〜帰り道〜

「そうだナルト、あのクッキーは前から考えていたのか?」


「…うん///それに本当は今日、オレからイタチに告白しようと思ってた」

「…そうか……それは嬉しい限りだな……」
「で、でも、イタチがオレに告るとは思って無かったってば!!」

「………俺はナルトよりも前から好きだったよ」
「!!い、いつから?」

そういえば、いつからだろう?今まで考えたこともなかった。

けれど、もしかしたら………

「………一目見たときから……かもしれないな」
「え……えぇっ……! そ、そんなのウソだってばよ!!」

「……何故そう思う?」
「だって……オレはあんなに惨めだったのに……」


「……俺はあの時、この世にナルトほど強い人間がいるのかと思った」
「……」
「だからオレは、ナルトに近付きたいと思った」
「……」
「ありのままのナルトを好きになったのだから、それで良いんだ」

「……そんなこと言われたら……凄く、嬉しいってば……」

その時、ナルトは少しだけ涙目になっていた。

「こういうとき本当に、俺はナルトが好きなんだと思う」
「ありがとう……俺今、本当に嬉しいってば……」


これまで抱えてきた闇を全て俺に見せて欲しい。ナルトはきっとそれを嫌だというのだろう。しかし俺は、ナルトの痛みを知りたい。

そして、本当の意味でのパートナーになりたいと願う。


「……でも、イタチがオレを好きでいてくれること、それはオレも同じだってばよ」


何て嬉しいことを言ってくれるのだろう?本当に、こんなに嬉しくなって良いのだろうかと思うほどだ。


「……ナルト。これからもずっと……傍にいてくれるか?」
「…! うん!! 離れたいって言われても離れないってばよ!!」


「ああ、勿論」


ナルトを初めて見た時から、守ってやりたいと、強く思った。






そう、例え死にゆく時も……離しはしない。





Fin.


作成日 2007.2.14


[書庫TOPに戻る]
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ