■書庫T
□愛しむ証
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〜帰り道〜
「そうだナルト、あのクッキーは前から考えていたのか?」
「…うん///それに本当は今日、オレからイタチに告白しようと思ってた」
「…そうか……それは嬉しい限りだな……」
「で、でも、イタチがオレに告るとは思って無かったってば!!」
「………俺はナルトよりも前から好きだったよ」
「!!い、いつから?」
そういえば、いつからだろう?今まで考えたこともなかった。
けれど、もしかしたら………
「………一目見たときから……かもしれないな」
「え……えぇっ……! そ、そんなのウソだってばよ!!」
「……何故そう思う?」
「だって……オレはあんなに惨めだったのに……」
「……俺はあの時、この世にナルトほど強い人間がいるのかと思った」
「……」
「だからオレは、ナルトに近付きたいと思った」
「……」
「ありのままのナルトを好きになったのだから、それで良いんだ」
「……そんなこと言われたら……凄く、嬉しいってば……」
その時、ナルトは少しだけ涙目になっていた。
「こういうとき本当に、俺はナルトが好きなんだと思う」
「ありがとう……俺今、本当に嬉しいってば……」
これまで抱えてきた闇を全て俺に見せて欲しい。ナルトはきっとそれを嫌だというのだろう。しかし俺は、ナルトの痛みを知りたい。
そして、本当の意味でのパートナーになりたいと願う。
「……でも、イタチがオレを好きでいてくれること、それはオレも同じだってばよ」
何て嬉しいことを言ってくれるのだろう?本当に、こんなに嬉しくなって良いのだろうかと思うほどだ。
「……ナルト。これからもずっと……傍にいてくれるか?」
「…! うん!! 離れたいって言われても離れないってばよ!!」
「ああ、勿論」
ナルトを初めて見た時から、守ってやりたいと、強く思った。
そう、例え死にゆく時も……離しはしない。
Fin.
作成日 2007.2.14
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