■書庫Ⅰ
□大好き
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「えっ……………」
ああ……どうしよう、恥ずかしい。でも、…………思い切ってみようかな？
「イタチ兄ちゃんとなら……良いってばよ……」
そう答えると、イタチ兄ちゃんはにっこりと笑った。その笑みに見惚れていたら、
「………っん！！」
キスされていた。キスからすぐに開放され、顔が赤面する。
「あ……ああ………////」
どうしよう、まともにイタチ兄ちゃんの顔が見れない……///
「……すまん。少し…早すぎたか……」
「………っ」
今まで多分、一番びっくりした瞬間だった。しかも………まだ唇に熱が残ってる……
思い出したら更に恥ずかしくなってきた。でも………何だか、気持ち良かった………
「イタチ兄ちゃん……」
「……？」
「………もっと、して？」
「………！」
そう言った途端、イタチ兄ちゃんのキスが落ちてきた。
「っふ……んんっ…」
今度のキスはさっきより深くて、甘い。
「ん……っ」
「………っっ！！」
もう息が続かくなって、イタチ兄ちゃんにそれを知らせる。イタチ兄ちゃんがそれを知ると、すぐに唇が離れていった。
腰が抜けて、ストンと崩れ落ちてしまった。何もかもが夢みたいで、とてもじゃないくらい信じられなかった。
「……はぁ……」
思わず出る、ため息。顔が火照って何も考えられない。腰が抜けてしまったから立つことも出来ない。
ふとイタチ兄ちゃんを見ると、頭を撫でてくれた。
「流石に、ナルト君が誘ってくれるとは思ってなかった」
「………ん」
「もう少しで、理性が外れるところだった」
イタチ兄ちゃんの唇を思わず凝視してしまい、思い出して再び顔を赤らめる。それを知ってか知らずか、イタチ兄ちゃんは微笑んだ。
小さな声で、呟いた。本当の、オレの気持ち。
「イタチ兄ちゃん、オレも……大好きだってばよ」
イタチ兄ちゃんは分かっているというように、もう一度微笑んだ。
Fin.
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