■書庫U

□ケンカの後は
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 それから少し経って、篠岡が身を乗り出してきた。
「あ、いいこと思いついたよ!」
「…へ、なになに?!」
 思いがけず意外と早くて何だろうと目を輝かせる。
「えーとね、ゴニョゴニョ…」
 ………え、
「えぇぇええええええええぇぇぇぇええええ!!!!!!!!」
 篠岡って…篠岡って…
「それ…俺が、やるの?」
「うん、勿論。あ、私持ってるけど…貸そうか?」

「…えっ、何で持って…?!」
「そこは聞かないで、ね?」
「あ、うん…おかしく、ないかな?笑われたり…しない?」
「…栄口くんに?」
「…うん」
「ぷっ」
「なぁっ?!///」
「あはは、ごめんごめん」
「な、なんだよぉ〜」
「水谷くんさ、栄口くんにキスとか…自分からしたことある?」
「ええっ?!/// そっそんなことあるわけ…っっ!!」
「栄口くんはさ、そういうことを望んでいるんじゃないかな?…ね?」
「栄口…が?俺にして欲しい?」
「うん!…それにね、水谷くん。栄口くんは何をしてもらっても喜んでくれると思うよ」
「…そう、かな?///」

と、ガチャリとドアが開いた。
 え、と水谷が振り返る。

いや、分かっていたんだ。
 もうみんな部活を始めて、もう部室にはみんな来ちゃっていたから。一人を除いて…
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