■書庫U
□新たな楽しみ
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「えー、この値をxに代入して…」
「………」
何て取るに足りない世界。何のために生を受けたのかさえ闇へと消えて行く…
――場所は黒曜中学。転校して来てからまだ日は短いが、すでに手下は幾らでも用意した。
あとは、有力な情報源。それが集まれさえすれば全てが始まる。こんな退屈な生活ともおさらばだ。
まぁ結局は、人間界でなくとも退屈なのは変わらないのですけど…ね。
―――しかし、
今、僕を楽しませてくれそうな者が一人いる。何てことはない、普通の中校生。
おそらく、己でも気付いていないだろう。けれど、僕の勘が外れたことはない。
だからこそ、彼の存在がこんなにも心踊らせる。
クフフ…
いつか会う日を、楽しみにしていますよ
――ボンゴレ十代目
Fin.
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