小説

□消失菊目線
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※消失ネタ


「ギルベルトさんっ・・」

嫌です
そんなの嫌です
消えてしまうなんて
もう逢えなくなるなんて

「もうあの事は怒っていません、だから、だから」

早く戻ってきて
早くその綺麗に輝くルビーの様な瞳で不敵に笑って見せて。
いつも通りに私の頭を無遠慮に撫でて

「っ・・地図なんていくらでも持って行けばいいじゃありませんか」


本当に必要なのはそんなものじゃない
私に必要なのは安心して身を預けられる貴方の存在。
貴方という心強い仲間の存在なのです。



「厭ですっ
信じません」




嗚呼
否定の言葉なんていくらでも紡げる
けれど何時までもそれじゃあ駄目なことも承知している


だけど
今だけ、今だけは
我が儘を、



許して


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