novel(GS)
□busy days
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素直じゃない君と、
そんな君が、大好きなぼく。
『 busy days 』
きょろ、と部屋内を見回す。
やはり忙しいのだろうか、部屋には誰もいない。
というか、ここは鍵をかけなくていいのだろうか?
まぁ同じ警察の人間しかいないわけだからいいのか、って…
ぼくみたいな部外者もこうやって部屋に入れるってことは、危ないじゃんか。
「何してるッスか?」
「うわあ!」
突然声をかけられて、思わず大きい声を上げてしまう。
振り返ると、そこにはお馴染みイトノコ刑事こと、糸鋸刑事の姿だった。
「そんなにびっくりしなくても…」
「あ、あはは、すみません」
頭をかきながら笑う。
考えごと(といっても大したことではないのだが)をしていたものだからびっくりしすぎてしまった。
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