novel(GS)

□言えないコトバ
1ページ/5ページ






君のようになれたら、どんなにいいだろう。








『 言えないコトバ 』










「君は、何をしようとしているのか分かっているのか?」


その言葉に、成歩堂はぴくりと動きを止めた。
そして、相手をじっと見る。


「もちろん。
 君を…御剣を、抱こうとしてるんだけど」


そうさらりと恥ずかしげもなく言った成歩堂の表情は、いつもとなんら変わりない。



「だ……っ!
 わ、私は、そういうことを言いたいのではない!」


「そうなの?」


「君は、正気なのか、と聞いているのだ!」


抱こうとしている、など。
そんなこと、ソファに押し倒されている自分の身体と、胸元のクラバットを外しているそれを見れば分かることで。



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ