novel(GS)

□戦士達の休息
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帰るべき場所には、いつも君がいるから。










『 戦士達の休息 』










がちゃり

玄関のドアを開ける。
今日は結構早く帰ってこれたのだが、鍵が開いている。

ということは、もう先に帰ってきている人物がいる、ということで。
そうは言っても、それはある1人しか当てはまらないのだが。
いつもなら煩いくらいに出迎えてくれるのだが、今日はどうやら違うようだ。


電気の点いている部屋に入る。
部屋に入ってすぐ目に入るソファに横になって、彼が眠っていた。

青いスーツの上着をソファの背もたれにかけて、彼の格好はシャツとスラックスのままである。



今日はどうやら裁判の最終日だったらしい。
彼にしては珍しく昨日は遅くまで帰ってきていなかったし、今日も朝早くから出かけていった。
最近話題の弁護士さまのことだ。
きっと勝訴を手にして今日は帰ってきたのだろう。
…ということは、明日は検事局は少しばかり荒れているのだろうか。

少しだけ憂鬱になるが、真実を闇に葬るよりは全然ましだと思う。
その前に、単純に恋人が嬉しそうな顔をしている方が私にとっても嬉しいものだ。
まぁ、本人には絶対に言ってやらないが。



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