宴会。

□喧騒に消える夜
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君がどうして泣いているのか私にはわからない
私は頭が悪いから
君に何と声をかけたらよいのかわからない
私は気が遣えないから


可哀想な泣き方をする君に私は戸惑うがそれを必死に隠そうとする
どうしたの。とは訊かない
なぜならそう訊かれることが辛いことだと私自身わかっているから
というのを理由に私は本当は逃げているだけ
自分の行為を正当化して君の涙から目をそらそうとしている
私が傷つくのが怖いから
声をかけてあげられない
抱きしめてあげられない
全部自分が傷つくのが怖いから
私はどうしたらいいの?
君は何を求めているの?
早急に答えを得ようとするああ私はなんてひどい奴
それもこれも全て自分のためでしかないのだ
自分が苦しさから逃れるため
自分がよい人間だと思われるため
無意識に私は自己の防衛と弁護を展開しようとしている
それがわかっていても
改善されないのは他でもない私の弱さ
逃げることを覚えてしまった私はしばらく戻れそうにない
ごめんよ愛する友よ
私の優しさは一体どこに置いてきてしまったのだろうか











  喧騒に消える夜




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日本語を知らなすぎる
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